2022年11月4日金曜日

ファン・カルロス・ゴメス(Juan Carlos Gómez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界クルーザー級タイトルを10度防衛した長身のサウスポー。ブルース・スコット戦、ナポレオン・タゴエ戦、イマム・メイフィールド戦を紹介します。

ファン・カルロス・ゴメス(Juan Carlos Gómez)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ファン・カルロス・ゴメス(キューバ)

身長192cm:サウスポー

ファン・カルロス・ゴメス 6R TKO ブルース・スコット

(WBC世界クルーザー級タイトル戦、1999年)

ゴメス:右ジャブ、左ストレート、右フック

スコット:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ゴメスがタイトル防衛。キューバ・ハバナ出身のゴメス。ニックネームは「Pantera Negra」(英語で言うところの「Black Panther(ブラックパンサー)」)。アマチュアで好成績。プロデビュー以来、連戦連勝でWBCインター王座を獲得、防衛。マルセロ・ドミンゲス(アルゼンチン)を破り、世界王座獲得。慎重にジャブを使って様子をうかがい、チャンスに一気に攻める計算高いボクシングをするタイプ。これまで27戦全勝(22KO)。スコット戦は五度目の防衛戦。挑戦者スコットはジャマイカ出身でイギリス国籍の選手(21勝(15KO)4敗)。英国王座、英連邦王座(いずれもクルーザー級)を獲得しているが、直前の試合ではジョニーネルソンのWBO世界クルーザー級王座に挑戦して判定負けしている。ドイツで行われた試合(ゴメスの防衛戦は全てドイツ)。接近してフック攻撃を仕掛けるスコット。ゴメスはディフェンスしながら長いジャブ、ストレート。スコットは右を当てようとするが、懐が深い相手を上手く攻められない。4R、スコットの右フックがヒット。しかし6R、ゴメスがコーナーにスコットを追い込んで連打。レフェリーストップ。ダウンシーンは無し。スコットは後ろ姿がマイク・タイソン風でパワーもありそうだったが、相手のディフェンスに阻まれた。もっと強引に攻めてもよかったかも。ゴメスは右フックのボディ打ちが巧く、チャンスのときに攻める姿勢は良かったが一発一発のパンチは重量級にしては軽め。フットワークの感じなどから「クルーザー級のマイケル・ナン」といったところ。)


ファン・カルロス・ゴメス 9R KO ナポレオン・タゴエ

(WBC世界クルーザー級タイトル戦、1999年)

ゴメス:右ジャブ、左ストレート、右フック

タゴエ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

5R:左ストレートでタゴエがダウン

7R:左ストレートでタゴエがダウン

9R:左フックでタゴエがダウン

(感想:ゴメスがタイトル防衛。六度目の防衛戦。挑戦者タゴエはガーナの選手でこれまで20勝(13KO)2敗。ガーナ・ミドル級王座、WBC米大陸L・ヘビー級王座を獲得。クルーザー級で通用するかどうか。ガードを上げて右ストレート、左フックを打つタゴエだが、動きにスピード・キレがないためパンチが当たらない。ゴメスはジャブ、ストレートでカウンターを取り、ヘンなフットワークで余裕を見せる。5R、7Rのダウン。9R、左フックでタゴエがダウンしてKO。ガーナの選手ということでタゴエにはアズマー・ネルソンやアイク・クォーティばりの強さを期待したが、全くの期待外れ。やはり、クルーザーの身体・パワーではなかった。クルーザー級に人気が無いのを物語っているような気がした試合。)


ファン・カルロス・ゴメス 3R TKO イマム・メイフィールド

(WBC世界クルーザー級タイトル戦、2000年)

ゴメス:右ジャブ、左ストレート、右フック

メイフィールド:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

3R:左ストレートでメイフィールドがダウン

(感想:ゴメスがタイトル防衛。八度目の防衛戦。挑戦者メイフィールドは元IBF世界クルーザー級王者。今度はWBCタイトルを狙う。ジャブ、右ストレートを出すメイフィールドだが、パワーがそれほど感じられない打ち方。ゴメスはヒゲを染めてイメージチェンジ。体も少しゴツくなったような感じ。3R、左ストレートでメイフィールドがダウン。立ったが、レフェリーは試合を止めた。「メイフィールド」という名前からイベンダー・ホリフィールドばりの強さを期待したが、このチャレンジャーもまた期待外れ。こんな試合ばかりしていても意味がない、と思ったのかゴメスは10度目の防衛に成功後、ヘビー級に転向。WBC世界ヘビー級王者ビタリ・クリチコに挑戦したがTKO負け。悪い選手ではなかったが、重量級の試合で軽いパンチ連打では迫力不足。上の階級では苦労することになった。)

①「WBC World Cruiserweight Title 

Juan Carlos Gómez vs. Bruce Scott」

②「WBC World Cruiserweight Title 

Juan Carlos Gómez vs. Napoleon Tagoe」

③「WBC World Cruiserweight Title 

Juan Carlos Gómez vs. Imamu Mayfield」 

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