貴重な写真が満載の雑誌。「チャベス vs. フランキー・ランドール(初戦)」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。
ボクシングマガジン1994年1月号
(コメント)
カラーポスターは佐藤仁徳。オーリン・ノリスが王座獲得(弟テリーに次いで王者に)。ミゲル・アンヘル、チャナ、カニザレス、ボルボア、マレーが王座防衛。文成吉が王座を失う。横田は残念な結果に。「グッシー・ナザロフにインタビュー」(南アフリカで世界を獲得。ブーイングが凄かった、トベラはパンチがあった、など)。「パーネル・ウィテカーにインタビュー」(オリンピックでの金メダルが最高の思い出、全ての試合がベストファイト、など)。「<世界>の顔」は「ジュニア・ジョーンズ」(WBA世界バンタム級王者。アマ時代、さんざん待たされた世界挑戦、について)。「シュガー・ラモスにインタビュー」(少年時代のアイドルはアーチー・ムーア、関はすぐれたボクサーだった、カルロス・オルチス戦でのハプニング、など)。「WHO's WHO」は「オーバ・カー」「ステファン・アックン」。カーはウェルター級。スピードがある。「オーバ」はアフリカの言葉で「キング」を意味する、とのこと(フェリックス・トリニダード、アイク・クォーティ、オスカー・デラ・ホーヤに阻まれて世界獲得ならず)。アックンはフランスのフェザー級。サウスポー。名のある相手を下して好調(トム・ジョンソンに敗れ、世界獲得ならず)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ジョージ・ディクソン」(世界バンタム、フェザー級王者。カナダ出身。黒人初の世界チャンピオン。記録に残っていない試合を含めると800試合ほどやったという。デビュー、タイトル戦、防衛戦、引退後、について)。カラー写真、インタビュー、「WHO's WHO」、ジョージ・ディクソンに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1994年2月号
(コメント)
カラーポスターはフェリックス・トリニダード。ブラウンがノリスをKO(迫力のカラー写真)。エロイ・ロハス、ケビン・ケリーが新王者に。勇利、チャベス、ナン、ロペスらが王座防衛。コッジが怪しい勝利。「勇利、鬼塚、薬師寺、ナザロフを狙う刺客」(世界ランカーを紹介する記事。当時のホープたちが載っている良い資料)。「<世界>の顔」は「ジェームス・トニー」(これまで無敗の実力者。毒舌でも有名。女マネージャーのジャッキー・カレンとの出会い、防衛と減量苦、について)。「WHO's WHO」は「ジェイコブ・マトララ」「オリバー・マコール」。マトララはWBO世界フライ級王者。身長148センチ。ガッチリした体型(後、WBO世界J・フライ級王座も獲得。マイケル・カルバハルにも勝利)。マコールはヘビー級。しぶといタイプ(後、レノックス・ルイスをKOしてWBC王座獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「シュガー・レイ・ロビンソン」(世界ウェルター、ミドル級王者。アマで85戦全勝、ジェイク・ラモッタ、ジョーイ・マキシムらとの試合、引退後、について)。カラー写真、ジェームス・トニー、「WHO's WHO」、シュガー・レイ・ロビンソンに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1994年3月号
(コメント)
カラーポスターはナザロフ(ベルトにも注目)。今月号は「チャベス、初黒星」が目立つ(いつかは負ける時が来る。しかし、ランドールが勝つとは思われていなかった)。トリニダード、ブラウン、エルナンデス、ジョーンズら実力派王者は防衛成功。ハーンズが1RでのKOで北米クルーザー級王座獲得(モノクロ写真なのが少し残念。北米ベルトにも注目)。「<世界>の顔」は「ラタナポン・ソー・ウォラピン」(IBF世界ストロー級王者。馬力で相手を圧倒するタイプ。敗北後の快進撃、防衛戦での戦いぶり、について)。「WHO's WHO」は「ガブリエル・ルーラス」「ジェレミー・ウィリアムス」。ルーラスはJ・ライト級。弟ラファエルはライト級の世界ランカー(後、二人とも世界を獲得)。ウィリアムスはヘビー級。パワーはあるが、打たれモロさも(ヘンリー・アキンワンデにKOされてWBO獲得ならず。体格的にヘビー級では不利だった)。「古き良き時代の拳豪たち」は「バーニー・ロス」(世界ライト、J・ウェルター、ウェルター級王者。少年時代、アマ時代、プロ転向、トニー・カンゾネリ、ジミー・マクラーニン、ヘンリー・アームストロング戦、引退後、について)。カラー写真、ラタナポン、「WHO's WHO」、バーニー・ロスに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1994年4月号
(コメント)
カラーポスターは薬師寺保栄。デラ・ホーヤが初めての世界王座獲得(圧勝)。セーンがグリマンを破って新王者に(本誌に「3-1の判定」とある。ミステイク)。ゴンザレスがカルバハルに雪辱。カニザレス、マクラレン、マッキニーらが防衛。葛西は残念な結果に。ナンが意外な敗北で予定されていたビッグマッチを失う。ユーバンクがロッシジャーニを下す(不敗対決。本誌の写真に「ロッシジャーん」とある)。「<世界>の顔」は「フランキー・ランドール」(チャベスを番狂わせで破ったWBC世界J・ウェルター級王者。アマ時代、プロでの挫折、不祥事、カムバック、について)。「WHO's WHO」は「ザック・パディーリャ」「ウェイン・マッカロー」。パディーリャはWBO世界J・ウェルター級王者。攻撃的なスタイルで次々に番狂わせの勝利を収める(王者のまま引退)。マッカローはバンタム級。バルセロナオリンピック銀メダリスト。連打が武器(後、薬師寺からWBC王座を奪った)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ロッキー・マルシアノ」(世界ヘビー級王者。デビュー前、ジョー・ルイス、ジョー・ウォルコット、アーチー・ムーア戦、飛行機事故、について)。カラー写真、「WHO's WHO」、ロッキー・マルシアノに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1994年5月号
(コメント)
カラーポスターは坂本博之。ナザロフが再び南アフリカでトベラを下す。ロハスが豪快なKO防衛。鬼塚はダウンを挽回。トニーが実力者リトルズを軽くKO。コッジ、チャナ、ミゲル・アンヘル、ガメス、ロビンソンが王座防衛。ベントが初防衛に失敗。タイソンとの試合でおなじみのビッグスが来日(3RでKO負け)。「フリオ・セサール・チャベスにインタビュー」(王座奪回を目指す状況。コンビネーションを練習している、ランドール戦ではダウンしたがダメージは無かった、レフェリーに不満がある、とのこと)。「ホリフィールド、モーラーにインタビュー」(ヘビー級王座を懸けて対決することに。ホリフィールド「サウスポーと戦ったのはプロでは一度だけ」、モーラー「世界王者になる決意を固めるために練習している」)。「<世界>の顔」は「ジョバンニ・パリージ」(WBO世界ライト級王者。オリンピック金メダリスト。ハンサムなイタリア人。カウンターが武器。アマ時代、プロでの実績、家族、について)。「WHO's WHO」は「ジェイク・ロドリゲス」「クインシー・テーラー」。ロドリゲスはIBF世界J・ウェルター級王者。これといった武器はないが、しつこさで勝負するタイプ(コンスタンチン・チューにTKO負けして王座陥落)。テーラーはミドル級。かつてのホープが再浮上。粘り強いベテラン(ジュリアン・ジャクソンを破ってWBC世界ミドル級王座獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「トニー・ゼール」(世界ミドル級王者。アマ時代、タイトル挑戦、従軍、ロッキー・グラジアノ、マルセル・セルダン戦、引退後、について)。カラー写真、インタビュー、「WHO's WHO」、トニー・ゼールに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1994年6月号
(コメント)
カラーポスターはセーン・ソー・プロエンチット。今月号は大きなイベントがあったため、カラーページが充実。チャベス、ノリスが王座奪回。ジュリアン・ジャクソンが1RでKO負け。モーラーが王座獲得(ベルト姿にも注目)。ジュニア・ジョーンズが意外な敗北。リカルド・ロペス、レノックス・ルイス、ウィテカー、セーン、モリナが防衛。川島、レイハが王座獲得。「<世界>の顔」は「ロイ・ジョーンズ・ジュニア」(オリンピックでの屈辱、プロ入り後の快進撃、について)。「ボクシングクイズ」(マニアックな問題)。「ジャック・フィスクの連載1:ジャージー・ジョー・ウォルコット」(五回目の挑戦で世界獲得。ジョー・ルイス、エザード・チャールズ、ロッキー・マルシアノ戦のエピソード、ほか)。「WHO's WHO」は「ジョー・ヒップ」「エリック・グリフィン」。ヒップはヘビー級。サウスポーのテクニックで勝負するタイプ。ただし、ケガが多い(ブルース・セルドンのWBA王座に挑戦して敗北。後、WBF王座を獲得)。グリフィンはJ・フライ級。アマチュアで実績。コンビネーションが武器(ヘスス・チョンとのWBO戦に敗北して引退)。「古き良き時代の拳豪たち」は「パスカル・ペレス」(世界フライ級王者。アルゼンチン出身。オリンピックで金メダル、白井義男への挑戦、防衛戦、引退後の不遇、について)。カラー写真、ロイ・ジョーンズ、ウォルコット、「WHO's WHO」、パスカル・ペレスに特に注目の一冊です。
雑誌の紹介:ボクシングマガジン1994年7月号~10月号
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