貴重な写真が満載の雑誌。「ウンベルト・ゴンザレス vs. マイケル・カルバハル(初戦)」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。
ボクシングマガジン1993年1月号
(コメント)
カラーポスターはリディック・ボウ(ホリフィールドを下してボクシング界の「新しい帝王」に。しかしながら生意気な表情。あんまりカッコよくないポスター。実力は充分な選手ではあるけれど)。鬼塚が強敵を下して防衛。井岡、渡辺雄二は残念な結果に。テーラー、コティが敗北。「連勝男」バック・スミスがタイトル挑戦(見せ場は作ったが判定負け)。オスカー・デラ・ホーヤのデビュー戦(格下を軽くKO)。強打者ピチットが王座獲得。「WHO's WHO」は「クリサント・エスパニャ」「アルベルト・ヒメネス」。エスパニャはWBA世界ウェルター級王者。元世界王者エルネストの弟。背が高く、ジャブが巧い選手(後、アイク・クォーティにKOされて王座転落)。ヒメネスはフライ級。ムアンチャイのWBC王座に挑戦したが惜しくも判定負けしたことがあるメキシカン(後、WBO王座獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「フリッジー・ジビック」(世界ウェルター級王者。反則技の名人。ヘンリー・アームストロングらとの試合、について)。カラー写真、「WHO's WHO」、フリッジー・ジビックに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1993年2月号
(コメント)
カラーポスターは葛西裕一。日本では無敵の上山が惨敗。ミゲル・アンヘルが「タイソン」に勝利(WBCベルトにも注目)。フリオ・セサール・チャベス、テリー・ノリスがそれぞれノンタイトル戦で勝利(迫力のカラー写真)。マッキニーが大逆転で新王者に。グリマンが念願のタイトル獲得。ハイドが勝利(後、リディック・ボウと対戦)。「リディック・ボウ特集」(世界ヘビー級王者。ブルックリン出身。マイク・タイソンが近所に住んでいた、「アリ vs. フレージャー」の三戦目を見てボクサーに憧れた、など)。「今年の注目株」(ホープを紹介する記事。デラ・ホーヤが参戦しているライト級に特に注目。他にジュニア・ジョーンズ、レジリオ・ツゥール、バーナード・ホプキンスら)。「WHO's WHO」は「ロバート・キロガ」「ティム・リトルズ」。キロガはIBF世界J・バンタム級王者。これまで全勝。ショート連打が得意(フリオ・セサール・バルボアに敗北。その後、若くして亡くなった)。リトルズはS・ミドル級。これまで全勝。エネルギッシュなパンチャー(二度世界挑戦したが、いずれもKO負け)。「古き良き時代の拳豪たち」は「サルバドル・サンチェス」(WBC世界フェザー級王者。メキシコ。デビュー、ダニー・ロペスへの挑戦、ウィルフレド・ゴメス、アズマー・ネルソン戦、急死、について)。カラー写真、「WHO's WHO」、サルバドル・サンチェスに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1993年3月号
(コメント)
カラーポスターはレノックス・ルイス(ボウが剥奪されたWBCタイトルを与えられた。ケン・ノートン以来の「ペーパー王者」)。ボウが元王者ドークスを粉砕(ミスマッチ)。フォアマンが豪快に勝利。イースト、キロガが王座転落。宋基淵はアメリカで敗北。「ルペ・ピントールにインタビュー」(子供の頃の憧れはルーベン・オリバレス、村田英次郎との試合が最もタフだった、悲しかったのはジョニー・オーエン戦、など)。「WHO's WHO」は「マヌエル・メディナ」「ルドビック・プロト」。メディナはIBF世界フェザー級王者。パワーはないが、しぶとく王座を守り続ける男(後、WBC、WBO王座も獲得)。プロトはウェルター級。これまで全勝のフランス国籍の選手。やや経験不足、とのこと(ゲーリー・ジェイコブスに再戦で敗北。世界挑戦ならず)。「古き良き時代の拳豪たち」は「金基洙」(世界J・ミドル級王者。アマ時代、デビュー、ニノ・ベンベヌチへの挑戦、防衛戦、について)。カラー写真、ピントール、「WHO's WHO」、金基洙に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1993年4月号
(コメント)
カラーポスターは浅川誠二。今月号は大きめのイベントがあったためカラーページが充実。チャベス、ノリス、ネルソン、ナンが防衛。ジェームズ・トニーはバークレーを打ちのめして二階級制覇。あのイラリオ・サパタがアッサリ1RでKO負け。マーサーがつまらん敗北。「ムアンチャイ・キティカセムにインタビュー」(ユーリとの再戦が決定。今度は負けられない、やつの弱点はわかっている、絶対にKOする、と語る)。「ホセ・ピピノ・クエバスにインタビュー」(子供の頃のアイドルはジョー・メデル、ベストファイトはハロルド・ウエストン戦、など)。「中国・北京でのプロ興行」(WBO世界L・ヘビー級王者バーバーの防衛戦、マイク・ウィーバー vs. バート・クーパー。リングアナはマイケル・バッファ)。「WHO's WHO」は「フリオ・セサール・ボルボア」「李承九」。ボルボアはIBF世界J・バンタム級王者。実力者コティ、キロガを破った星が光る(6度目の防衛戦でハロルド・グレイに判定負け。再戦でも勝てず、引退)。李承九は東洋太平洋フライ級王者。パンチがある(J・バンタムで三度世界挑戦したが、いずれも敗北)。「古き良き時代の拳豪たち」は「エーブ・アッテル」(世界フェザー級王者。17歳で王座獲得。少年時代、デビュー、ジョージ・ディクソンへの挑戦、強豪とのタフな試合、大リーグのスキャンダルに関与した疑い、について)。カラー写真、インタビュー記事、「WHO's WHO」、エーブ・アッテルに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1993年5月号
(コメント)
カラーポスターはジェームズ・トニー。ユーリがタイで防衛。「ゴンザレス vs. カルバハル(初戦)」は有名な「100万ドルマッチ」。葛西裕一がアブラハム・トーレスと引き分け(辰吉との試合でも引き分けだったトーレス。比較的公正と言われる日本にも「地元判定」が?)。ウィテカーが三階級制覇(モノクロでの報道。地味な勝ち方だから仕方がない?)。ラバナレスがアウトボクシングされて完敗(相手が打ち合ってくれないと良い試合ができなかった男?)。「レノックス・ルイスにインタビュー」(アマ時代にタイソンとスパーをやったことがある、ボウには本物のハートがない、と語る)。「カオサイ・ギャラクシーにインタビュー」(ベストファイトはラファエル・オロノ戦、ファイトマネーは数えられないほどもらった、など)。「ベン・ビラフロアにインタビュー」(アマでの経験は無し、プロデビューは13歳のとき、柴田国明はパンチが無かった、という)。「ベアナックル・ファイトを検証する」(ボクシングが素手で行われていた時代のエピソード、選手を紹介する記事。「黒い恐怖:トム・モリノー」という選手が妙に気になる)。「WHO's WHO」は「ロイ・ジョーンズ」「李旺燮」。ジョーンズはミドル級。オリンピックで金メダルを盗まれた男(説明不要。後に世界王者に)。李旺燮は東洋太平洋L・ヘビー級王者。「岩石男」と呼ばれるパワーファイター(この後ブランクを作り、一度タイトル防衛。それがラストファイトとなった。何があった?)。「古き良き時代の拳豪たち」は「エステバン・デ・ヘスス」(世界ライト級王者。プエルトリコ出身。少年時代、デビュー、ロベルト・デュラン、アントニオ・セルバンテス、ガッツ石松との試合、引退後に起こした事件、について)。カラー写真、インタビュー記事、「ベアナックル・ファイト」、「WHO's WHO」、エステバン・デ・ヘススに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1993年6月号
(コメント)
カラーポスターは柳明佑。レノックス・ルイス、チャベス、ナンが王座防衛。マクラレンが豪快に王座奪取。ヒル、バスケスが苦戦(相手は後に世界王者に)。渡久地がロハスに敗北。「デビッド・グリマンにインタビュー」(井岡弘樹の挑戦を受けるWBA世界フライ級王者。アマ時代の活躍ぶり、戦った中で最も強かったのはカオサイ・ギャラクシー、など)。「リディック・ボウにインタビュー」(タイソンと同じ学校に通っていた、オリンピックでは右拳をケガしていた、戦った中で最もパンチが強かったのはバート・クーパー、など)。「ジョージ・ベントンにインタビュー」(ボクシングトレーナー。現役時代は「無冠の帝王」と呼ばれたミドル級。アイドルはジョー・ルイス、戦った中でタフだったのはジョーイ・ジャルデロ、ジョニー・スミス、フレディ・リトル、など)。「WHO's WHO」は「ヘンリー・マスケ」「リベンダー・ジョンソン」。マスケはIBF世界L・ヘビー級王者。ドイツのサウスポー。パワーはない(王座を守り続けたがバージル・ヒルとの統一戦で敗北)。ジョンソンはライト級の強打者(ようやくIBF王座を獲得したが、(結果的に最後の試合となった)防衛戦でのダメージで死去)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ジャック・ジョンソン」(黒人初の世界ヘビー級王者。少年時代、デビュー、トミー・バーンズへの挑戦、スタンレー・ケッチェル、ジェス・ウィラード戦、白人からの憎悪、自動車事故、について)。カラー写真、インタビュー記事、「WHO's WHO」、ジャック・ジョンソンに特に注目の一冊です。
雑誌の紹介:ボクシングマガジン1993年7月号~12月号
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