貴重な写真が満載の雑誌。「フリオ・セサール・チャベス vs. ヘクター・カマチョ」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。
ボクシングマガジン1992年7月号
(コメント)
カラーポスターは「テリー・ノリス vs. メルドリック・テーラー」(ノリスが圧勝)。「モーラー vs. クーパー」は激しい打撃戦。チェズが防衛(相手のラロンデはレナードと戦った元L・ヘビー級王者)。マッケンジーが1RでKO負け。ウォーリングがネルソンを下して王座防衛(ネルソンは後にWBO王座を獲得する男。この頃は消極的な試合ぶりがたたって大きな試合を落とすことが多かった)。「海外ファイト」のページにファン・ラポルテの写真(92ページ。「ラポンチ」とある。誤植)。「ムアンチャイ・キティカセムにインタビュー」(ユーリの挑戦を受けるWBC世界フライ級王者。減量の心配はない、鬼塚に挑戦したい、アルベルト・ヒメネスがこれまでで一番強かった、とのこと)。「ヘナロ・エルナンデスにインタビュー」(竹田の挑戦を受けるWBA世界J・ライト級王者。ロードワークは毎日40~60分、ジムワークは3時間、とのこと)。「ホリフィールド、ホームズにインタビュー」(対戦することになった両者。ホリフィールド「ホームズの右に注意している」、ホームズ「忍耐力をつけるため足を鍛えている」)。「ノックアウトを検証」(ジョー・ルイス、カルロス・サラテらのハードパンチャーを紹介する記事)。「WHO's WHO」は「ハービー・ハイド」「ビンセント・フィリップス」。ハイドはヘビー級。ナイジェリア出身。スピードが武器(後、WBO王座獲得)。フィリップスはJ・ウェルター級。不祥事でブランク。これまで全勝。右が強い(アイク・クォーティの持つウェルター級王座挑戦は失敗に終わったが、コンスタンチン・チューをKOしてIBF世界J・ウェルター級王座獲得)。カラー写真、インタビュー記事、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1992年8月号
(コメント)
カラーポスターは吉野弘幸。ユーリ、トレイシー・ハリス・パターソンが豪快に王座奪取(トレイシーはフロイド・パターソンの養子)。井岡、ゴンザレス、ハーディング、崔煕庸、ワンバ、マクガートらが王座防衛。「ミッキー・ロークがやってきた」(ユーリ戦の前座に登場してKO勝ち。アメリカではよくあるミスマッチな内容だった)。「WHO's WHO」は「コリン・マクミラン」「アルフレッド・コティ」。マクミランはWBO世界フェザー級王者。英国のスリムな技巧派(初防衛に失敗。意外に活躍できなかった)。コティはガーナ出身のフライ級。パンチがあり、これまで全勝(後にWBO世界バンタム級王座獲得。階級を上げたためか敗北が多くなり、通算戦績は26勝(17KO)16敗1分)。「古き良き時代の拳豪たち」は「プリモ・カルネラ」(世界ヘビー級王者。イタリア出身。デビュー前、プロ入り、ジャック・シャーキー、マックス・ベア、ジョー・ルイス戦、力道山とのプロレス戦、について)。カラー写真、ミッキー・ローク、「WHO's WHO」、プリモ・カルネラに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1992年9月号
(コメント)
カラーポスターはヘナロ・エルナンデス。ラバナレスが暫定王座防衛(インタビュー記事では「挑戦者ではなく王者として(正規王者の)辰吉と戦う」と語る)。ウィテカーがハードパンチャーのピネダを下して二階級制覇(意外にパワーがあるウィテカー。テクニックだけの男ではないことを証明)。文成吉がパワーで防衛成功。チャベス、バスケス、ロッシも防衛。強打者カルロス・ゴンザレスが元ライト級王者ジミー・ポールに圧勝。「モーリス・イーストにインタビュー」(平仲明信の世界王座に挑戦するイースト。負けても気にしない、自分の方がパンチが強い、とのこと)。「ユーリにインタビュー」(WBC世界フライ級王者。ムアンチャイ戦ではダウンしたが冷静に対応できた、ソ連では足の使い方を最初に習う、10回以上は防衛したい、とのこと)。「ヘビー級特集」(有望選手を紹介する記事。リディック・ボウ、レノックス・ルイス、アクセル・シュルツら)。「プロ転向した五輪メダリスト」(モハメド・アリ、シュガー・レイ・レナードらを紹介する記事)。「WHO's WHO」は「ラマー・パークス」「カルロス・ゴンザレス」。パークスはミドル級。これまで全勝。スピードがある(レジー・ジョンソンのWBA王座に挑戦して判定負け。その後HIVにより引退)。ゴンザレスはWBO世界J・ウェルター級王者。器用さはないがパワー満点(豪快にKOしたり、派手に倒されたり。エキサイティングな選手であった)。「バック・スミスのリング哲学」(ハイペースでリングに上がり続けるスミス。ロバート・ワンギラをKOして勢いに乗っている。コンディションを保ち、相手から様々なスタイルを学びたい、というのが頻繁に試合をする理由)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ポーン・キングピッチ」(世界フライ級王者。タイ出身。デビュー、パスカル・ペレス、ファイティング原田、海老原博幸らとの試合、引退後の不遇、について)。カラー写真、インタビュー記事、「WHO's WHO」、バック・スミス、ポーン・キングピッチに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1992年10月号
(コメント)
カラーポスターはユーリ。鬼塚が楽勝。平仲はまさかのKO負け。渡辺雄二は元世界王者クルスをKO(クルス「(渡辺は)エスパラゴサ並のパワーがあった」)。ミゲル・アンヘル・ゴンザレスがKO負け寸前のピンチを乗り越えて王座に。リカルド・ロペス、ジェームズ・トニー、モーリス・ブロッカーが防衛。「WHO's WHO」は「アルフレド・コール」「ジェシー・ジェームス・レイハ」。コールはIBF世界クルーザー級王者。IQが147らしい(重量級にしてはパンチが軽く、ヘビー級では通用しなかった)。レイハはフェザー級。安定感がある、とのこと(後、WBC世界J・ライト級王座獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ミッキー・ウォーカー」(世界ウェルター、ミドル級王者。デビュー前、ジャック・ブリットン、ハリー・グレブ戦、ヘビー級選手との試合、について)。カラー写真、「WHO's WHO」、ミッキー・ウォーカーに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1992年11月号
(コメント)
カラーポスターは「チャベス vs. カマチョ」(カマチョが意外に頑張った試合。しかし実現するのが遅すぎたような気も)。辰吉は残念な結果に。ナンが二階級制覇。ナパが惨敗。日本でもおなじみの金容江が王座転落。カニザレスが判定防衛(対戦相手デュランは辰吉にKOされた男)。「陳潤彦、柳明佑にインタビュー」(ユーリ、井岡の世界王座に挑戦する二人。陳「乱打戦に持ち込みたい」、柳「負けた試合のビデオを何度も見て、勝てる確信を持ったので再起した」)。「アズマー・ネルソンにインタビュー」(反則をしないクリーンな試合をしたい、一番うれしかったのはフェネックに勝った試合、など。ネルソンのトレーニング、自宅、アフリカの町のカラー写真にも注目)。「中量級の救世主 オスカー・デ・ラ・ホーヤ」(バルセロナオリンピック金メダリストがプロデビューすることに。家族、アマ時代の実績について)。「WHO's WHO」は「アナクレト・ワンバ」「バーナード・ホプキンス」。ワンバはWBC世界クルーザー級王者。ザイール出身。体が固く、荒さも目立つ、とのこと(王座を守り続けた)。ホプキンスはミドル級。スマートな体でシャープなパンチを打つ(説明不要。後に世界を獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ベニー・レナード」(世界ライト級王者。デビュー、フレディ・ウォルシュへの挑戦、防衛戦、反則負け、引退後、について)。カラー写真、インタビュー記事、「WHO's WHO」、ベニー・レナードに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1992年12月号
(コメント)
カラーポスターは鬼塚勝也(WBAベルトにも注目)。大橋が再び王座に。ルイスがラドックをKO(ルイスはこの試合に勝ったことにより後にWBC王者に認定される。ケン・ノートンと同じような形で王者に)。ユーリ、リカルド・ロペス、ワンバ、ジョンソン、文成吉らが防衛。ベン、トニー・ロペスが二階級制覇。フリオが王座奪取。「カルロス・サラテにインタビュー」(子供の頃に憧れたボクサーはジョー・メデル、サモラはライバルであり友人でもあった、日本で防衛戦をする計画もあった、と語る)。「WHO's WHO」は「エリセール・フリオ」「エド・ホプソン」。フリオはWBA世界バンタム級王者。これまで全勝のコロンビア人(ジュニア・ジョーンズに敗れ、王座を失う。その後、WBO王座を獲得)。ホプソンはJ・ライト級。スピードがあり、これまで全勝(後、IBF王座獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ソニー・リストン」(世界ヘビー級王者。リングキャリアと犯罪、フロイド・パターソン、カシアス・クレイ戦、について)。カラー写真、カルロス・サラテ、「WHO's WHO」、ソニー・リストンに特に注目の一冊です。
雑誌の紹介:ボクシングマガジン1993年1月号~6月号
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