貴重な写真が満載の雑誌。「トーマス・ハーンズ vs. アイラン・バークレー(再戦)」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。
ボクシングマガジン1992年1月号
(コメント)
カラーポスターは渡辺雄二(特集記事もあります)。ホリフィールドが防衛(クーパーの強打でダウンするシーンも。迫力のカラー写真に注目)。エルナンデスが王座獲得(後、渡辺雄二の挑戦を受ける)。ムガビがまたしても1RでKO負け(マクラレンの速攻が凄かった試合)。マクガートが二階級制覇。「新<世界>の顔」は「ブライアン・ミッチェル」(父もボクサーだった、アパルトヘイトにより故郷での防衛戦が不可能になった、トニー・ロペス戦、について)。「WHO's WHO」は「トーマス・テート」「ビクトル・ラバナレス」。テートはミドル級。フランク・テートの弟。これまで全勝。テクニックで勝負するタイプ(ジュリアン・ジャクソン、ロイ・ジョーンズ、スベン・オットケの世界王座に挑戦したが敗北。メジャーな世界王座は獲れなかった)。ラバナレスはバンタム級。体力と荒っぽいパンチが武器(辰吉のライバル)。「古き良き時代の拳豪たち」は「センサク・ムアンスリン」(世界J・ウェルター級王者。タイ。3戦目で世界タイトル獲得。ムエタイ時代、タイトル挑戦、防衛戦、トーマス・ハーンズ戦、について)。カラー写真、ブライアン・ミッチェル、「WHO's WHO」、センサク・ムアンスリンに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1992年2月号
(コメント)
カラーポスターは井岡弘樹(番狂わせで二階級制覇)。「トニー vs. マッカラム(初戦)」は引き分け。カオサイが19度防衛で引退(ベルト姿にも注目のカラーグラビア)。ノリスがカストロを下して防衛(後にWBA世界ミドル級王者になるカストロ。日本で竹原慎二と対戦した)。文成吉がタイの若手トーサクを粉砕。メイウェザーがワンパンチKO負け。「WHO's WHO」は「ファブリス・ベニシュ」「アルフレド・ゼケ」。ベニシュは前IBF世界J・フェザー級王者。フランス出身。父は奇術師、母はサーカスのダンサー。特に武器はないが積極的に攻めていくタイプ、とのこと(フェザー級の世界王座に挑戦したが二階級制覇ならず)。ゼケはメキシコのストロー級。リカルド・ロペスが恐れた、と言われるほどの強打の持ち主らしい(地域タイトル戦で引き分け、敗北。世界挑戦ならず)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ジョー・メデル」(バンタム級の実力者。メキシコ。エデル・ジョフレ、関光徳、ファイティング原田らとの試合、について)。井岡、カオサイのカラー写真、「WHO's WHO」、ジョー・メデルに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1992年3月号
(コメント)
カラーポスターは上山仁。「フリオ・セサール・チャベスのプライベート」「チャベスにインタビュー」(ボクサーになるために生まれてきた、これまでのファイトマネーの最高額は「250万ドル」、90連勝して引退したい、とのこと)。テーラー、ゴンザレスが防衛。浅川は残念な結果に。バークレーがバン・ホーンを粉砕(「ケンカ屋」バークレーが二階級制覇)。「スラフ・ヤノフスキー特集」(ソ連からやってきた男。オリンピック金メダリスト。棒高跳びのセルゲイ・ブブカと親しい。日本には強い対戦選手がいないため世界ランク入りできないのが不満、とのこと)。「WHO's WHO」は「ヘナロ・エルナンデス」「リチャード・デュラン」。エルナンデスはWBA世界J・ライト級王者。ジャブが武器の長身選手(日本でもおなじみ。アメリカでデラ・ホーヤらとビッグマッチを行った)。デュランはフェザー級。これまで全勝だが練習嫌い、とのこと(ケネディ・マッキニー、トレーシー・ハリス・パターソンの世界王座に挑んで判定負け。世界は獲れなかった)。「古き良き時代の拳豪たち」は「サム・ラングフォード」(ヘビー級の実力者。身長171センチながらライト級からヘビー級まであらゆる相手と戦った。ジャック・ジョンソン戦、ハリー・ウィリス戦、失明、について)カラー写真、チャベス、ヤノフスキー、「WHO's WHO」、サム・ラングフォードに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1992年4月号
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カラーポスターはヘナロ・エルナンデス。ネルソンがフェネックを粉砕。レイ・マーサーが古豪ラリー・ホームズに敗れる(ロープを背負ってカウンターを狙う戦法でホームズが勝利。「オレはアリのコピーじゃない」と言いながらアリのマネをするホームズ。ロープをつかむのも悪いクセ)。細野は残念な結果。エルナンデス、ジャクソン、ノリス、ムアンチャイらが防衛。「タノムサク・シスボーベーにインタビュー」(鬼塚勝也と王座決定戦を行うことになったタノムサク。敵地で試合をすることに不安はない、判定になると厄介だろうからKOで勝ちたい、とのこと)。「香川照之」(鬼塚の勝利を予想。もし予想が外れたら、今後試合の予想はやらない、と断言)。「WHO's WHO」は「デーブ・ティベリ」「アレックス・ガルシア」。ティベリはミドル級。ジェームズ・トニーを苦戦させた。テレビのトーク番組のホストもやっている変わった人物(その後、試合することもなく引退。何があったのか?)。ガルシアはヘビー級のハードパンチャー(北米王者にはなったが、世界挑戦ならず。中堅どころにとどまった)。「古き良き時代の拳豪たち」は「カルロス・モンソン」(世界ミドル級王者。アルゼンチン出身。武器は「ライフル」と呼ばれた右ストレート。ニノ・ベンベヌチ、エミール・グリフィス、ホセ・ナポレス、ロドリゴ・バルデスらとの試合、について)。カラー写真、ネルソン、ホームズ、「WHO's WHO」、カルロス・モンソンに特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1992年5月号
(コメント)
カラーポスターは前号に詳細が載った「アズマー・ネルソン vs. ジェフ・フェネック(再戦)」。ハーンズがまたしてもバークレーに敗北。リカルド・ロペスが淡々と防衛(WBCベルトにも注目)。「吉野弘幸 vs. 佐藤仁徳」の剛腕対決は吉野に軍配。井岡が防衛、鬼塚がギリギリの勝利。コントレラスがKO負け(勝つときも負けるときも迫力)。ラバナレスが暫定王座獲得(後、辰吉の前に立ちはだかる)。バスケスが二階級制覇(ここから快進撃が始まる)。「日本チャンピオン名鑑」(後に世界挑戦するロッキーリン、八尋、横田、松本好二、渡辺雄二、吉野、上山、竹原ら。経歴と戦績が載った資料)。「WHO's WHO」。「エディ・クック」「アキム・タフェ」。クックは新WBA世界バンタム級王者。打たれ強くはないがパワーのあるサウスポー(初防衛戦でエリエセール・フリオに判定負け)。タフェは欧州クルーザー級王者。アメリカで修行。鋭いジャブに定評がある(世界挑戦したが敗北)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ジミー・バリー」(世界バンタム級王者。無敗で引退した小柄なチャンピオン。世界ペーパー級タイトル戦、バンタム統一を目指す戦い、について)。カラー写真、バークレー、「WHO's WHO」、ジミー・バリーに特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1992年6月号
(コメント)
カラーポスターは前号に詳細が載った「トーマス・ハーンズ vs. アイラン・バークレー(再戦)」。今月号は何と言っても「エドウィン・ロサリオ vs. 平仲明信」に注目(世界的な選手ロサリオに日本の選手が勝利。逆にこれまでの日本ボクシングのマイナーさが目立つ、貴重な勝ち星となった)。松本は残念な結果に。チャベス、ジャクソン、トニー、ホドキンソン、カニザレスらが王座防衛。「金奉準にインタビュー」(井岡弘樹の世界王座に挑戦する金。井岡ごとき、井岡のジャブは私には効かない、スピード以外は全て自分の方が上、後半にKOする、と語る)。「ジュリアン・ジャクソンにインタビュー」(J・ミドル、ミドル級の二階級制覇王者。ベストパンチは左フック、神を信じて戦っている、マイク・マッカラムに雪辱したい、とのこと)。「ユーリにインタビュー」(ムアンチャイの世界王座に挑戦するユーリ。タイ人は鍛えられていて技術もある、祖国でも試合をしてみたい、と語る)。「ロベルト・デュランにインタビュー」(プロレスの試合に出場するために来日したデュラン。オレはまだボクサーとして終わってはいない、パナマの最も貧しいところで生まれ育った、減量がキツかったからJ・ウェルターの世界王座には挑戦しなかった、と語る)。「バージル・ヒルにインタビュー」(憧れはモハメド・アリ、忘れることができない試合はハーンズ戦、今はタイトルを取り戻すことだけに集中している、とのこと)。「三階級制覇を検証」(過去のボクサーたちを比較する記事。ボブ・フィッシモンズ、ヘンリー・アームストロング、トーマス・ハーンズらが紹介されている)。「WHO's WHO」は「ジェームス・ウォーリング」「辺丁一」。ウォーリングはIBF世界クルーザー級王者。元キックボクサー。世界タイトル戦での史上最短KO記録(24秒)を持つ男(タイトルを失った後、ヘビー級に転向したが王座獲得ならず)。辺丁一はJ・バンタム級の世界ランカー。ソウル五輪で「座り込み抗議」をした男。ショート連打が得意(後、WBC世界バンタム級王座獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「アントニオ・セルバンテス」(世界J・ウェルター級王者。コロンビア出身。タイトル獲得、防衛戦、ウィルフレド・ベニテス戦、アーロン・プライアー戦、について)。カラー写真、平仲、インタビュー記事、「WHO's WHO」、アントニオ・セルバンテスに特に注目の一冊です。
雑誌の紹介:ボクシングマガジン1992年7月号~12月号
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