2022年1月12日水曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1990年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「ジェームス・ダグラス vs. イベンダー・ホリフィールド」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1990年7月号

(コメント)

カラーポスターは「ウィテカー vs. ネルソン」。ウィテカー、大橋、エスパラゴサ、エスピノサ、ペレスらが防衛成功。トニー・ロペスとモリナのライバル戦に決着。「ハグラー、レナード、ハーンズにインタビュー」(俳優に転向したハグラー。「新しい世界」を見つけることができて満足している、パンチが一番強かったのはベニー・ブリスコ、など。レナード「(最も嬉しかった勝利は?)ハーンズとの初戦」、ハーンズ「ヘビー級にも挑戦して7階級制覇をやってみたい」)。「WHO's WHO」は「ポール・バンキ」「アンドリュー・メイナード」。バンキはWBC世界J・フェザー級王者。ねちっこい攻めをするサウスポー(常に激戦。ダメージが大きく、世界王者としては長く活躍できなかった)。メイナードはL・ヘビー級。オリンピック金メダリスト。打たれもろさがある、とのこと(世界を獲得できず。動きにぎこちないところがあり、素質を生かすことができなかった)。「古き良き時代の拳豪たち」は「エミール・グリフィス」(世界ウェルター、ミドル級王者。ベニー・パレット戦、ディック・タイガー戦など、について)。カラー写真、インタビュー、「WHO's WHO」、エミール・グリフィスに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1990年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1990年8月号

(コメント)

カラーポスターはサイモン・ブラウン。タイソン、フォアマン、カオサイのカラー写真が迫力。ヒルベルト・ローマンが敗北(その直後、自動車事故で死去。KOされたことと事故には関係があるのだろうか?)。ビジャサナがようやく世界王者に。コントレラスがあのバスケスを1RでKO。辰吉がWBCインター王者デュランをKO(ノンタイトル戦)。「戦士の肖像」は「チャコフ・ユーリ」(後のWBC世界フライ級王者。少数民族に生まれ、故郷の冬はマイナス50度。「強い相手とやる方が精神的に燃えることができる」と語る)。「WHO's WHO」は「アナクレト・ワンバ」「アキーム・アニフォウオシェ」。ワンバはクルーザー級。コンゴ出身でフランスが主戦場。パワーとスタミナに不安(後、WBC王座獲得。豪快な試合ぶりで防衛にも成功)。アニフォウオシェは北米J・バンタム級王者。ナイジェリア出身。これまで全勝。「小型ハーンズ」と呼ばれている(ロバート・キロガのIBFタイトルに挑戦して敗北。世界は獲れなかった)。「古き良き時代の拳豪たち」は「キッド・チョコレート」(世界フェザー、J・ライト級王者。キューバ。アマで100戦全勝。J・ライト級についでフェザー級王座を獲得、2つのタイトルを交互に防衛、引退後、について)。カラー写真、「WHO's WHO」、キッド・チョコレートに特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1990年9月号

(コメント)

カラーポスターはロバート・ダニエルズ(マニアックな人選)。玉熊が王座獲得。ボジアノスキーは義足の選手。ウンベルト・ゴンザレスはタフな韓国人をKO。ブリーランドがKO負け(デービスが荒っぽいパワーで新王者に)。デ・レオンが反則負けで王座転落(ラウンド終了後にパンチ)。マイケル・カルバハルが豪快に王座獲得(激戦。数年後、カルバハル「ムアンチャイのパンチが今まで戦ってきた選手で一番強かった」と語っている)。「噂の強豪ロペス」(大橋秀行の次の防衛戦の相手はリカルド・ロペス。これまで全勝。米国の専門誌からも高い評価を受けている男)。「戦士の肖像」は「ジョージ・フォアマン」(元世界ヘビー級王者。王座奪回を目指してカムバック中。生い立ち、引退とブランク、復帰後の試合ぶり、について)。「不幸なホープ」(後にスーパースターになるロイ・ジョーンズの「トホホな事件」。対戦相手が別人だったため、KO勝ちの記録が抹消された、というもの。オリンピックで金メダルを奪われ、そしてこの出来事。今となっては「笑い話」?)。「WHO's WHO」は「トレイシー・ハリス・パターソン」「マグネ・ハブナー」。パターソンは北米J・フェザー級王者。フロイド・パターソンの養子。コンビネーション(連打)が武器(後にWBC王座を獲得)。ハブナーはWBO世界クルーザー級王者。ノルウェーの選手。パンチはないがタフ、とのこと(二度防衛後、王座を返上)。「古き良き時代の拳豪たち」は「ホセ・ナポレス」(世界ウェルター級王者。キューバ出身。アマで38戦全勝。キューバ革命、「無冠の帝王」と呼ばれた時代、世界王者時代、について)。カラー写真、フォアマン、「WHO's WHO」、ホセ・ナポレスに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1990年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1990年10月号

(コメント)

カラーポスターはウンベルト・ゴンザレス(WBCベルトにも注目)。「メキシコの刺客」(大橋秀行の防衛戦の相手リカルド・ロペス。頭が良さそうなイメージだが、「子供の頃はケンカばかりで勉強したことが一度もない」「ウンベルト・ゴンザレスはオレを恐れている」と語る。挑戦者ながら既に王者のような貫禄ある表情に注目)。ウィテカーがワンパンチでライト級統一。カマチョが判定防衛、バンキは激戦。ウンベルト・ゴンザレスは同国人をTKO。コッジ敗れる。「ベン vs. バークレー」「マーサー vs. クーパー」は熾烈な打撃戦。「大橋秀行、レパード玉熊の対談」(インタハイの同期。過去の思い出を語り合う)。「トニー・タッカーにインタビュー」(元IBF世界ヘビー級王者。試合前に右の拳を負傷した状態でタイソンと戦った、タイソンにはトレーナーのケビン・ルーニーが必要、と語る)。「WHO's WHO」は「ファビアン・テヘダ」「カートコン・デンプータイ」。テヘダはアルゼンチンのライト級。サウスポーのハードパンチャー(その後、WBAの地域タイトルは獲得したが世界は獲れず)。カートコンはタイのJ・フライ級。左ストレートが武器(柳明佑のWBA世界J・フライ級王座に挑戦してTKO負け)。「古き良き時代の拳豪たち」は「アーチー・ムーア」(世界L・ヘビー級王者。39歳でタイトル獲得。人種差別の末にようやく世界挑戦、防衛戦、ロッキー・マルシアノへの挑戦、について)。カラー写真、リカルド・ロペス、「WHO's WHO」、アーチー・ムーアに特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1990年11月号

(コメント)

カラーポスターは大橋秀行。今月号は軽量級の試合が中心。辰吉が圧勝で日本王者に(岡部「(辰吉は)負ける相手ではないけど、自分が甘かった」)。カオサイは日本でもおなじみの金容江を粉砕。トニー・ロペス、ミッチェル、ペレス、ソット、ビジャサナが防衛成功。「ダグラス、ホリフィールドにインタビュー」(直前に迫った注目の一戦。トレーニング、コンディション、対戦相手について語る)。「ジョージ・フォアマンにインタビュー」(アリとの試合、ブランク時のエピソード、希望する相手はマイク・タイソン、など)。「辰吉にインタビュー」(日本タイトルを獲ったのはうれしいが、パンチをもらったので試合内容には納得していない、など)。「戦士の肖像」は「デニス・アンドリュース」(WBC世界L・ヘビー級王者。不器用なタイプ。全米武者修行、ハーンズ戦、クロンクジム入り、プロでの試合ぶり、について)。「ハーンズがスチュワードと決別」(クロンクジムを辞めることになったハーンズ。今後は自分自身で自分をプロモートしたい、とのこと。スチュワード「厄介払いができた。ハーンズにはそれほど才能はない」などと語る。かなり険悪な感じ)。「WHO's WHO」は「ジョーイ・ガマチェ」「レジー・ジョンソン」。ガマチェはIBFインタコンチネンタルJ・ライト級王者。これまで全勝ではあるが、相手はピークを過ぎた選手が多い、とのこと(後にWBA世界J・ライト級、ライト級王者に。ただし、共に王座決定戦)。ジョンソンはミドル級。こちらもまだトップクラスとの対戦が無く、実力は未知数(後、WBA世界ミドル級、IBF世界L・ヘビー級王座獲得)。「古き良き時代の拳豪たち」は「テリー・マクガバン」(世界バンタム、フェザー級王者。19歳で世界バンタム級王座獲得。一晩に二人と対戦した話、ジョージ・ディクソンを破って二階級制覇、意外な惨敗、37歳で死去)。カラー写真、辰吉、ハーンズ、インタビュー記事、「WHO's WHO」、テリー・マクガバンに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1990年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1990年12月号

(コメント)

カラーポスターはレパード玉熊。ホリフィールドがワンパンチKO(ド迫力のカラー写真。特集記事にも注目)。大橋、松村は残念な結果(リカルド・ロペスの長い時代がここからスタート)。カリーは三階級制覇ならず。鬼塚はしぶとい中島をTKO。メンドーサ、ネルソン、アンドリュースらが防衛。ボウがタフ男クーパーをキレイにKO(もっと高く評価されてもいい、ボウの勝ちっぷり)。「ヘスス・ロハスにインタビュー」(レパード玉熊に挑戦するロハス。ケンカ好きがボクサーに。ベストパンチは右ストレート、タイトルを取り戻したい、とのこと)。「平成の寵児たち」(辰吉丈一郎、鬼塚勝也、ピューマ渡久地を紹介)。「WHO's WHO」は「ネート・ミラー」「ジェマル・ヒントン」。ミラーは北米クルーザー王者(本誌には階級が書かれていない)。ディフェンス面が課題、らしい(後、WBA世界クルーザー級王座獲得)。ヒントンはWBC米大陸J・フェザー級王者。クロンクジム所属。これまで全勝。パワーとスキルを持つ男(無敗のまま突然引退。いくつかの出来事により、戦う気力を失った、とのこと)。「古き良き時代の拳豪たち」は「スタンレー・ケッチェル」(世界ミドル級王者。デビュー前、タイトル獲得、ビリー・パプケ戦、ジャック・ジョンソン戦、最期、について)。カラー写真、ホリフィールド、リカルド・ロペス、「WHO's WHO」、スタンレー・ケッチェルに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1991年1月号~6月号

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