WBA世界J・フライ級王者。パナマのムリージョ。チャナ・ポーパオイン戦(再戦)、ホセ・ガルシア・ベルナル戦、山口圭司戦(再戦)を紹介します。
カルロス・ムリージョ(パナマ)
身長161cm:オーソドックス(右構え)
①チャナ・ポーパオイン 12R 判定 カルロス・ムリージョ
(WBA世界ストロー級タイトル戦、1994年)
ムリージョ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
チャナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:チャナがタイトル防衛。パナマのムリージョ(「Murillo」は「ムリーリョ」ではなく「ムリージョ」と読むのが正しいらしい)。デビュー以来、連戦連勝でWBAの地域王座(ストロー級)を獲得、防衛。チャナのWBA王座に挑戦。これに判定負けして初黒星。その後、三連勝してこの再戦。ランクはWBA1位。王者チャナは日本で大橋秀行から王座を奪ったタイ人。これが四度目の防衛戦。タイで行われた一戦。前回は攻めるムリージョにチャナがディフェンスしながら正確なパンチを当てて、チャナの判定勝ち。今回は? 共に体格は小柄だが、ムリージョはややガッチリした体つき。前回とは違ってムリージョは慎重に距離を取ってディフェンス。互いにジャブ、右ストレート、接近してフック連打。どちらかが一方的に打たれることもなく12R終了。両者とも両手を上げて勝利をアピール。判定は2-0。ダウンシーンは無し。ムリージョの左フックがヒットするシーンもあったが、チャナがまたしてもパンチの正確さで勝利。ムリージョはやや単発で、連打で攻めるチャナの方がジャッジからすれば見栄えが良かったのだろう。)
②カルロス・ムリージョ 10R KO ホセ・ガルシア・ベルナル
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1996年)
ムリージョ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ベルナル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:連打でベルナルがダウン
(感想:ムリージョがタイトル初防衛。チャナに二連敗したムリージョだが、その後は好調。WBAの地域王座(J・フライ級)を獲得したり、アマチュアで実績のあるエリック・グリフィンに勝利したり。そして、崔煕庸に勝利してWBA世界J・フライ級王者に。WBA10位のベルナル(コロンビア)とパナマシティで初防衛戦。体格、構え方、打ち方が似ている両者。互いにジャブを使いながら接近して連打。積極的に攻めるムリージョ、激しく応戦するベルナル。10R、連打でベルナルが疲れ果てたようにダウン、KO。パンチの正確さとディフェンスはムリージョの方がやや上だったが、ベルナルの左フックも時折ヒットして激戦となった。ムリージョの「勝ちたい」という意志を強く感じた一戦。ベルナルはムリージョ戦まで王座を獲ったことがなかったが、その後、WBAやWBCの地域王座、IBO王座(J・フライ級)を獲得。)
③山口圭司 12R 判定 カルロス・ムリージョ
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1996年)
ムリージョ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
山口:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:山口がタイトル防衛。山口(グリーンツダ)に敗れて王座を失ったムリージョ。タイトル奪回を目指し、大阪で再戦。山口は前回よりはややフットワークは控えめで、ジャブ連打、そして左ストレート、右フックのコンビネーション。時折ムリージョは左フックをヒットさせるが、ジャブが少ないため上手く攻められない。判定は3-0。有効打で山口。ダウンシーンは無し。ムリージョは小柄であり、背が高いサウスポーの山口はやりにくい相手だったとは思うが、レオ・ガメスのようにジャブを使えば勝つチャンスはあったのではないか。その後、ムリージョはIBF王座戦で敗北し、王座返り咲きならず。負けが込むようになり、引退。バランスが良く、いい選手ではあったが世界王者としては短命に終わった。)
Chana Porpaoin vs. Carlos Murillo」
②「WBA World Light Flyweight Title
Carlos Murillo vs. Jose Garcia」
③「WBA World Light Flyweight Title
Yamaguchi Keiji vs. Carlos Murillo」
チャナ・ポーパオイン(Chana Porpaoin)のページ
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山口圭司(Yamaguchi Keiji)のページ
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