無敗で世界挑戦したヘビー級、ジョンソン。ロドルフォ・マリン戦、デリク・バンクス戦、ルー・サバリース戦を紹介します。
カーク・ジョンソン(カナダ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①カーク・ジョンソン 1R KO ロドルフォ・マリン
(ヘビー級戦、1999年)
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
マリン:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
1R:右フックでマリンがダウン
(感想:無敗の新鋭ジョンソンはこれまで27勝(19KO)1分。カナダ出身であるが、主戦場はアメリカ。左のガードを下げてジャブを打つ、ラリー・ホームズに似たタイプ。アマチュアでも優秀だった選手で、1992年のバルセロナオリンピックに出場(メダルは獲得ならず)。マリンはプエルトリコの選手で、タイレル・ビッグスやリディック・ボウといった名のある選手との試合経験がある中堅どころ。ジョンソンがキレのあるジャブ、ストレートを飛ばす。そしてロープ際で右フックを「ドカン」と決めてマリンをワンパンチKO。凄い一撃。しかし、別の角度からのスロー映像で見るとヘンな角度でパンチが当たっていた。倒された方だけではなく、倒した方もダメージがあったかもしれない。マリンはこの試合で引退。)
②カーク・ジョンソン 1R KO デリク・バンクス
(ヘビー級戦、2001年)
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
バンクス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでバンクスがダウン
(感想:オレグ・マスカエフ(後、WBC世界ヘビー級王者に)をKOしてPABAヘビー級王座を獲得したジョンソン。その次の試合でバンクスと対戦。バンクスはNABO王座戦などの経験があるが、このところ連敗中の中堅どころ。1R、ジャブを連打するバンクスだが、左フックを食ってグラつく。ロープ際で左フックを連打するジョンソン。リングからどこかへ消えるバンクス。リング下に落ちたバンクスは試合続行できなかった。ジョンソンにとっては格下相手で自慢にならない勝利だったかもしれないが、ハンドスピードと畳み掛けるラッシュは気合いが入った感じで迫力があった。)
③カーク・ジョンソン 4R KO ルー・サバリース
(WBOインターコンチネンタル・ヘビー級タイトル戦、2003年)
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
サバリース:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
4R:左フックでサバリースがダウン
(感想:ジョンソンがタイトル獲得。WBA王者ジョン・ルイスに挑戦したジョンソンだが、ローブローで反則負けしてタイトル獲得ならず。再出発としてインター王座に挑戦。王者はタイソン、フォアマンらとの試合経験があるサバリース。テキサス州ダラスでの一戦。互いにジャブ。しかしパンチの伸びとキレはジョンソン。前に出るサバリースにジョンソンはジャブでカウンター。4R、豪快な左フックでサバリースがダウンして立てず、KO。良い勝ち方をしたジョンソン。彼は確かに強かった。ただ、右のパンチの打ち方が微妙な時があった(そのへんがラリー・ホームズとは違うところ)。次の試合でジョンソンはビタリ・クリチコに2RでTKO負け。結局、世界王者にはなれなかった。)
Kirk Johnson vs. Rodolfo Marin」
②「Heavyweight
Kirk Johnson vs. Derrick Banks」
③「WBO Inter-Continental Heavyweight Title
Lou Savarese vs. Kirk Johnson」
ルー・サバリース(Lou Savarese)のページ
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