ジェームス・シュラー(アメリカ)
身長185cm:スイッチヒッター(両構え)
①ジェームス・シュラー 12R 判定 シュガー・レイ・シールズ
(北米ミドル級タイトル戦、1982年)
シュラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
シールズ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:シュラーがタイトル獲得。長身のミドル級、シュラー。フィラデルフィア出身。アマチュアで優秀な選手であったが、アメリカがモスクワオリンピックをボイコットしたため、オリンピック出場ならず。プロ入り後、連勝。スピード、きびきびした動きが武器。シールズはアユブ・カルレ、マービン・ハグラーとの対戦経験があるベテランサウスポー。ニュージャージー州で行われた一戦。会場ではジョー・フレージャーが観戦。左右のスタイルの違いはあるが、共にジャブ、ストレートを基本として左右フックを使う。もみ合う互角の勝負が続く。シュラーのアッパーがヒット(7R)。9Rには右フックでシールズがダウン寸前に。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。シュラーは終盤の左右フック連打がパワフルだった。)
(北米ミドル級タイトル戦、1985年)
シュラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
キンチェン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:シュラーがタイトル防衛。世界を狙う二人。シュラーはこれまで20戦全勝(16KO)でWBA・WBCともに1位。キンチェンは34勝(27KO)2分。アトランチックシティで行われた注目の無敗対決。会場ではマイケル・スピンクスが観戦。ジャブを使って右ストレート・左フックを狙うキンチェン。シュラーは時折サウスポーにスイッチしてジャブ・ストレート。判定は2-1。ダウンシーンは無し。キンチェンのパワフルなパンチもヒットしていたが、全体的にはシュラーのジャブ・ストレートとディフェンスが良かったように見えた。)
(北米ミドル級タイトル戦、1986年)
シュラー:左ジャブと右ストレート
ハーンズ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでシュラーがダウン
(感想:ハーンズがタイトル獲得。ラスベガス「シーザース・パレス」で行われた一戦。この日のメインイベントは「マービン・ハグラー vs. ジョン・ムガビ」の統一世界ミドル級王座戦。これまで全勝のシュラーはハーンズに勝てば世界挑戦、といった状況であり、彼にとっては非常に大事な試合。ハーンズはWBC世界J・ミドル級王者。前回の試合ではハグラーに挑戦してKO負け。これは再起戦であり、勝って再びハグラーに挑戦したいところ。ジャブが速く、動きも軽いハーンズ。左ボディフックもパワフル。右ストレートでグラついたシュラー。さらに右ストレートを食って失神KO。ハーンズが速攻で圧勝。ほとんど何もできなかったシュラー。「これまで全勝だったのは何だったのか?」と思うようなあっけない敗北。しかしながら、この試合のハーンズはパンチのキレとパワーが凄まじく、あまりにも出来が良かったため仕方がない。シュラーが大きな試合でKO負け。実力はあるが、打たれ弱さが(「ミドル級のカール・ウィリアムス」といったところ)。残念なことにシュラーはこの試合の後、事故で亡くなってしまった。)
Sugar Ray Seales vs. James Shuler」
②「NABF Middleweight Title
James Shuler vs. James Kinchen」
③「NABF Middleweight Title
James Shuler vs. Thomas Hearns」
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