2020年1月15日水曜日

金奉準(Bong Jun Kim)、崔漸煥(Jum Hwan Choi)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

タフな韓国人ファイター、金奉準・崔漸煥。「金奉準 vs 大橋秀行」「崔漸煥 vs 松田利彦」「崔漸煥 vs ナパ・キャットワンチャイ」を紹介します。
金奉準(Bong Jun Kim)、崔漸煥(Jum Hwan Choi)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

金奉準、崔漸煥(韓国)
オーソドックス(右構え)

金奉準 10R 判定 大橋秀行
(J・フライ級10回戦、1986年)
金:左ジャブ、右ストレート、左右フック
大橋:左ジャブと右ストレート
(感想:後の世界王者同士の対決。金はこの時点では勝ったり負けたりの選手(後、レオ・ガメスには敗れたが、王座決定戦でWBA世界ストロー級王者に。井岡弘樹のWBA世界J・フライ級王座に挑戦して判定負けしたことも)。大橋は「150万年に一人の天才」として売り出し中の選手で、デビュー以来、四連勝。手数が多く、アグレッシブな金。大橋は一発のパワーはあるが力みすぎて相手を見てしまって後手に回る悪いクセ。ジャブと右カウンターなどいいところもあるが手数に押される。判定で金。大橋がまさかの判定負け。コンビネーションを使うなど、大橋のパワーに手数で対抗した金はよく頑張った。)

崔漸煥 4R KO 松田利彦
(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1987年)
崔:左ジャブと右フック
松田:左ジャブ
(ダウンシーン)
4R:左フック、ボディーへの左フックで2度、松田がダウン
(感想:崔がタイトル防衛。小柄な崔はパワーのある選手。デビュー以来、連戦連勝で韓国J・フライ級タイトル獲得。ドディ・ボーイ・ペニャロサのIBF世界J・フライ級タイトルへの挑戦は失敗に終わったが、同王座への二度目のチャレンジ(王座決定戦)で世界王者に。これが二度目の防衛戦。挑戦者の松田はこれがプロ四戦目。元々は空手やキックボクシングをやっていた選手で、「IBF日本フライ級王座」を獲得しているが、「四戦」というのは少なすぎる。ソウルで行われた一戦。崔が力強く攻め、回転の速い連打。松田はジャブにスピードがあるが、ディフェンスが甘い印象。4R、二度のダウンで終了。やはりキャリアの差が。松田は畳みかけるように倒されてしまった。)

崔漸煥 12R TKO ナパ・キャットワンチャイ
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1989年)
崔:左ジャブと右フック
ナパ:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
1R:左フックでナパがダウン
5R:左フック(?)で崔がダウン
7R:右ストレートでナパがダウン
12R:左フックでナパがダウン
(感想:崔が二階級制覇。タシー・マカロス(フィリピン)にIBF世界J・フライ級タイトルを奪われてしまった崔(マカロスはムアンチャイ・キティカセムに敗れ、王座陥落)。階級を下げて二冠王を目指す。王者ナパは井岡弘樹との抗争で有名。井岡と完全に決着をつけ、新たな戦いに向かう状況。韓国で行われた一戦。気が強い者同士が1Rから激しく打ち合う。5Rに崔もダウンするなど、ダウン応酬となったが、ナパのダウンはいずれも痛烈なものであり、試合自体は崔が優勢。12R、左フックでナパがダウン。何とか立ったものの、回転の速い連打を浴びてレフェリーストップ。小柄ながらもパワーあふれる崔が力強く攻めてTKO勝利(5Rの崔のダウンはよくわからなかった。スローで見ると崔のパンチが当たったときにナパの動きの勢いに押されるような形で崔が尻餅をついたように見えた。ダウンではなかったかもしれない)。ナパは「寒さで負けた」などと言っていたらしいが、それは言い訳に過ぎない。素晴らしい勝ち方をした崔だが、この後、日本で大橋に破れて引退してしまう。もし復帰してリカルド・ロペスに挑戦していたら、崔のあの回転の速い連打がどれだけ通用していただろうかと今更ながら思う。)

①「Bong Jun Kim vs. Ohashi Hideyuki」
②「IBF World Light Flyweight Title
Jum Hwan Choi vs. Matsuda Toshihiko」
③「WBC World Strawweight Title
Napa Kiatwanchai vs. Jum Hwan Choi」

ナパ・キャットワンチャイ(Napa Kiatwanchai)のページ
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大橋秀行(Ohashi Hideyuki)のページ

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