2020年1月15日水曜日

ブライアン・ミッチェル(Brian Mitchell)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

南アフリカの英雄、ミッチェル。フランキー・ミッチェル戦、トニー・ロペス戦(初戦・再戦)を紹介します。

ブライアン・ミッチェル(Brian Mitchell)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ブライアン・ミッチェル(南アフリカ)
身長168cm:オーソドックス(右構え)

ブライアン・ミッチェル 12R 判定 フランキー・ミッチェル
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1990年)
ブライアン:左ジャブ、右ストレート、左フック
フランキー:左ジャブと右ストレート
(感想:ブライアン・ミッチェルがタイトル防衛。南アフリカ・ヨハネスブルグ出身のブライアン・ミッチェルはテクニシャン。パワーはそれなりにあるが、パワーよりもテンポの良い連打で試合の流れを作るのが上手い選手。プロデビュー七戦目で敗北。その時の相手ジェイコブ・モラケと後に南アフリカのJ・ライト級タイトルを懸けて再戦するが、試合後モラケが死去。引退も考えたがカムバック。地元でWBA世界J・ライト級タイトルを獲得。しかし、WBAが「アパルトヘイト」を理由に南アフリカ・ボクシング界を排除。ミッチェルは国内でWBA王座戦を行うことができない状態に。このフランキー・ミッチェル戦は11度目の防衛戦。試合地はイタリア。フランキーはアメリカの黒人選手。これまで全勝であるが、タイトルを獲ったことはまだない。ミッチェル同士の対決。ジャブの打ち合いから徐々にブライアンが左の正確さでポイント上、優勢に。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ブライアンはノックアウトを狙うような戦い方ではないが、リズミカルでディフェンスが堅い(「アマチュアの優秀なボクサー」といった印象)。フランキーは序盤はジャブとストレートが良かったが、左のテクニックによる「僅かな差」で負けてしまった。8R終了後に両者がエキサイトして打ち合うハプニングも。フランキーはこの次の試合で北米ライト級タイトル獲得。防衛を続け、フリオ・セサール・チャベスのWBC世界J・ウェルター級王座に挑戦して4RでTKO負け。さすがにこれは無理なチャレンジだった。)

ブライアン・ミッチェル 12R 引分 トニー・ロペス
(WBA・IBF 世界J・ライト級統一戦、1991年)
ミッチェル:左ジャブと左フック
ロペス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:注目の一戦。IBF王者ロペスは「ザ・タイガー」と呼ばれる好戦的なスタイルのファイターで、サクラメントのヒーロー。ジョンジョン・モリナに王座を奪われたが奪回。そしてこの安定王者ミッチェルとの統一戦。サクラメントで行われた試合。リングサイドではミッチェルの妻キャシーが観戦(派手な服装で、昔風に言えば「マブい女」って感じの雰囲気)。共にジャブを飛ばす展開。ミッチェルは器用だがパンチが軽い。ロペスは振りの大きいパンチを使う。12R終了。判定はドロー。ダウンシーンは無し。細かいパンチではミッチェルが勝っていたように見え、ミッチェルも判定にかなり不満を持っていたが、プロボクシングはテクニックを競うものではなく、パワーを評価する世界。ロペスは積極的で力強かった。個人的には引き分けでいいと思う。)

ブライアン・ミッチェル 12R 判定 トニー・ロペス
(IBF 世界J・ライト級タイトル戦、1991年)
ミッチェル:左ジャブ、右ストレート、左フック
ロペス:左ジャブと左フック
(感想:ミッチェルがIBFタイトル獲得。初戦での判定に納得がいかないミッチェル。ロペスと再戦。しかし、そのことによりミッチェルはWBA王座を剥奪されてしまった。再びサクラメントで行われた試合。相手の実力をよく知っているためか初回から手数が多い両者。共に似たようなスタイルでジャブを打ち合ったが、「左の正確さ」と「当てさせないテクニック」でミッチェルの判定勝利(3-0)。ダウンシーンは無し。ロペスは好戦的ではあるがハードパンチャーではない。手数で負けないようにすべきだったのではないか? 「J・ライト級ナンバーワン」を証明したミッチェル。王座を防衛することもなく返上。引退していたが、数年後にカムバック。二試合やっていずれも勝利。そして引退。引退後は若手の指導をしているそうだ。)

①「WBA World Super Featherweight Title
Brian Mitchell vs. Frankie Mitchell」
②「WBA・IBF World Super Featherweight Title
Brian Mitchell vs. Tony Lopez」
③「IBF World Super Featherweight Title
Tony Lopez vs. Brian Mitchell」

トニー・ロペス(Tony "The Tiger" Lopez)のページ

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