2025年11月21日金曜日

ビリー・シュワー(Billy Schwer)&ジュニア・ウィッター(Junior Witter)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

英国スーパーライト級。「シュワー vs. コナン、ビラリアル」「ウィッター vs. スティーブ・コンウェイ」ほかを紹介します。


ビリー・シュワー(英国)

身長174cm:オーソドックス(右構え)


ジュニア・ウィッター(英国)

身長170cm:サウスポー


ビリー・シュワー 1R TKO ピエール・コナン

(ライト級6回戦、1990年10月)

ビリー・シュワー(Billy Schwer)&ジュニア・ウィッター(Junior Witter)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

シュワー:左ジャブ、右ストレート、左フック

コナン:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

(ダウンシーン)

1R:左フック、連打で2度、コナンがダウン

(感想:英国人シュワー(ルートン出身)のデビュー戦。サウスポーのコナン(フランス)はレジリオ・ツールにKOされたことがあり、直前の試合はTKO負け。ロンドンのベスナル・グリーンでの一戦。すでにスタイルが完成しているシュワー。しっかりしたジャブ、ストレート。特に左フックが強い。一方、コナンはあまり打ち方がよくない。左フックでコナンがダウン。連打で再びダウン。セコンドからタオル投入でストップ。バランスが良くないコナンにシュワーが正確にパンチを決めた。コナンは次の試合で判定負けして引退。)


ビリー・シュワー 12R 判定 ニュートン・ビラリアル

(IBOスーパーライト級タイトル戦、2001年4月)

ビリー・シュワー(Billy Schwer)&ジュニア・ウィッター(Junior Witter)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

シュワー:左ジャブ、右ストレート、フック

ビラリアル:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:右フックカウンターでビラリアルがダウン

(感想:シュワーがタイトル獲得。31歳になったシュワー。これまで38勝(30KO)5敗。デビューから連勝で英国、英連邦ライト級王座を獲得したが、TKOで王座陥落。王座奪回、防衛。ラファエル・ルエラスのIBF世界ライト級王座に挑戦して敗北。欧州ライト級王座を獲得、防衛。しかし、スティーブ・ジョンストンのWBC世界ライト級王座への挑戦は失敗。WBU王座も獲得ならず。再起戦でIBO王座を狙う。王者ビラリアル(29歳)はコロンビア人で、18勝(16KO)2敗。ウィルフリド・ロチャ(ミゲル・アンヘル・ゴンザレスから痛烈なダウンを奪ったことで有名)にKOされたが、以来連勝でIBO王者に。これが三度目の防衛戦。英国ウェンブリーでの一戦。互いにジャブ、ディフェンス。攻めるシュワー。ビラリアルは接近戦に応じるが、基本的には距離を取って戦いたい様子。シュワーが右ストレートからの左フック、ビラリアルは荒っぽいフック。2R、右フックがカウンターで入ってビラリアルがダウン。その後、接近戦。互いにストレート、フック。フックにパワーがあるビラリアルだが、ワンツーからの左フックはやや手打ち気味。ジャブが正確なシュワーは5Rに左フックをカウンターでヒットさせる。その後もシュワーの正確なジャブが印象的。12R終了。判定は3-0。シュワーがジャブで勝利。ビラリアルはパワーが乗るパンチとそうでないパンチ。中途半端なボクシングだった。その後の二人。ビラリアルはマイナー王座を獲得するなど連勝したが、ブランクがちで大きな試合は無かった。シュワーは次の試合でTKO負け、王座陥落。それを最後に引退。)


ジュニア・ウィッター 5R TKO スティーブ・コンウェイ

(J・ウェルター級戦、2000年10月)    

ビリー・シュワー(Billy Schwer)&ジュニア・ウィッター(Junior Witter)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ウィッター:右ジャブ、左ストレート、フック

コンウェイ:右ジャブ、左ストレート、フック

(感想:英国同士の一戦。ウィッター(ブラッドフォード出身)はこれまで15勝(4KO)1敗2分。デビュー以来、負け無しでWBFのスーパーライト級王座を獲得。しかし、ザブ・ジュダーのIBF世界スーパーライト級王座への挑戦は判定負け。コンウェイ戦はその再起戦となる。コンウェイ(ハートルプール出身)は20勝(1KO)3敗。WBOのインター王座(スーパーフェザー級)に挑戦してTKO負けしたことがある。「1KO」のコンウェイが上の階級のウィッターを相手にどんな試合を見せるか? 北アイルランド・ベルファストで行われた試合。共にサウスポー。開始からやけに積極的なウィッター。しかも頻繁にオーソドックスにスイッチ(忙しい男)。コンウェイはそんなウィッターに冷静に反撃。互いに右ジャブ、左ストレート。ウィッターは接近戦では左右フックボディ打ちを見せる。ウィッターは手数で、コンウェイは正確さで勝負、といったところ。ディフェンスに隙があるウィッターが左ストレートを打たれる。3R、ウィッターが右フックを連発。4R終了後にコンウェイが棄権。鼻を負傷したらしい。ウィッターが攻めの姿勢で勝利。ウィッターはKOを狙うタイプではないが、丁寧にやっていく英国人ボクサーらしい選手。頻繁にスイッチして相手に的を絞らせない作戦が功を奏した。ただ、接近戦は共に得意ではないのか、クリンチが多かった。その後、ウィッターはWBC世界スーパーライト級王座獲得。ビビアン・ハリスらを相手に防衛にも成功している。コンウェイはIBOスーパーウェルター級王座獲得。)


リー・パーディ 3R TKO ジョニー・グレーブス

(スーパーライト級6回戦、2008年10月)

ビリー・シュワー(Billy Schwer)&ジュニア・ウィッター(Junior Witter)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

パーディ:左ジャブ、右ストレート、フック   

グレーブス:右ジャブ、左ストレート、フック   

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでグレーブスがダウン

(感想:英国の白人同士の対戦。パーディ(コルチェスター出身)はこれまで無敗。サウスポーのグレーブス(ロンドン出身)は頻繁にリングに上がり続けてきたが(1ヶ月に二度試合したことも)、何とまだ1回しか勝ったことがない(TKO勝ち)。パーディとは再戦で、初戦はパーディの判定勝ち。英国ノリッジでの一戦。攻める姿勢のパーディ。ジャブを使いながら、右ストレート、フック、ボディ打ち。グレーブスは距離を取って右ジャブ、左ストレート。互いにパワーはそこそこで、動きのスピードもそれほど速くない。2R、右ストレートがボディに入ってグレーブスがダウン。その後、手数でパーディ優勢。左フックからの右ストレートに強さ。3R、攻められるグレーブス。左フックで応戦するが、右ストレートを打たれたところでレフェリーストップ。積極さでパーディ勝利。一方、残念だったグレーブス。自分から攻めないタイプ。勝てるような試合ぶりではなかった。負け続けで自信を無くしてしまったのかもしれない。その後の二人。パーディはローカル王座に挑戦して判定負け、初黒星。英国王座、IBFインター王座(いずれもウェルター級)獲得。しかし、英連邦王座、欧州王座(いずれもウェルター級)は判定、TKOで獲得ならず。英国の実力者にとどまった。グレーブスはその後、4回戦、6回戦を中心に負けに負けて通算戦績は何と4勝(1KO)96敗。しかし、KO負けは「12」で意外に少なかった。)


①「Lightweight 

Billy Schwer vs. Pierre Conan」

②「IBO Super Lightweight Title

Newton Villarreal vs. Billy Schwer」

③「Junior Welterweight 

Junior Witter vs. Steve Conway」

④「Super Lightweight 

Lee Purdy vs. Johnny Greaves」


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