2025年10月1日水曜日

マルコ・アントニオ・ルビオ(Marco Antonio Rubio)&オマール・チャベス(Omar Chavez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ・ミドル級。「ルビオ vs.オルネラス、アルバレス」「チャベス vs. ジョアシャン・アルシーヌ」を紹介します。


マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)


オマール・チャベス(メキシコ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)


マルコ・アントニオ・ルビオ 12R 判定 エンリケ・オルネラス

(WBC世界ミドル級王座挑戦者決定戦、2008年)

マルコ・アントニオ・ルビオ(Marco Antonio Rubio)&オマール・チャベス(Omar Chavez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ルビオ:左ジャブ、右ストレート、フック   

オルネラス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:メキシカン同士の対戦。ルビオはメキシコ王座、WBCインター王座(スーパーウェルター級)獲得。王座を連続防衛していたが、WBO王座挑戦者決定戦でKO負け。そこから連勝だったが、今度はWBC王座挑戦者決定戦で判定負け。WBAの地域王座(ミドル級)獲得、防衛。そして、このオルネラス戦。オルネラスはこのクラスにしては長身で185cm。デビューから連勝でWBCのユース王座(スーパーミドル級)獲得。TKOで初黒星。ブロンコ・マッカートとの再戦で北米ミドル級王座獲得。防衛に成功してルビオと重要な試合。アトランチックシティでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ)。互いにブロックしながらジャブ。パンチに伸びとキレがあるルビオ。ジャブ、ワンツーからの左フックに良さがある。オルネラスはルビオとは違うタイプの好選手。フックを当てる巧さがあり、ボディ打ちにはパワー。全般的に映像では当てるテクニックでオルネラスがポイント上、勝っているように見える。10R、連打でオルネラス優勢。しかし、目が腫れている。11Rは逆にルビオが連打。12Rもルビオが優勢。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。どうやらルビオのパワーが評価されたらしい。パンチには鋭さもあった。オルネラスも悪くはなかった。互いにディフェンスができるため、「パンチの威力」が物を言った印象。その後のオルネラス。バーナード・ホプキンスに判定負け。WBO世界スーパーミドル級、WBA世界ライトヘビー級王座への挑戦は判定負け。世界王座には手が届かなかった。)


マルコ・アントニオ・ルビオ 9R TKO リゴベルト・アルバレス

(WBCラティノ・ミドル級タイトル戦、2010年)

マルコ・アントニオ・ルビオ(Marco Antonio Rubio)&オマール・チャベス(Omar Chavez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ルビオ:左ジャブ、右ストレート、フック   

アルバレス:右ジャブ、左ストレート、フック   

(感想:ルビオがタイトル初防衛。オルネラス戦の次の試合でケリー・パブリックのWBC・WBO世界ミドル級王座に挑戦したルビオだが、TKO負け。再起戦でラティノ王座を獲得して、この初防衛戦。挑戦者アルバレスもメキシカンで、あのサウル・アルバレスの兄。デビューから連勝でWBCの地域王座(スーパーミドル級)などを獲得したが、WBF戦(スーパーミドル級)で判定負け、初黒星。再起戦に勝利して、このルビオへの挑戦。メキシコのゴメス・パラシオでの一戦(会場ではルーベン・オリバレス、サウル・アルバレスが観戦)。ルビオがシャープなジャブで先手。右ストレートからの左ジャブといったコンビネーションも見せる。サウスポーのアルバレスは強い右フックなどゴツいパンチの持ち主だが慎重な性格らしく、受け身の姿勢。ただ、自分から試合の流れを作るような動きではないが、パンチをかわす身のこなしの速さがある。4R、アルバレスが左フックを当て、連打で攻勢。その後、ルビオは慎重にブロックしながらジャブ。パワーで上のアルバレスに攻められて防戦一方になるシーンも。しかしながら、やはりどこか積極さ、畳み掛ける攻撃に欠けるアルバレス。9Rに左アッパーを食い、連打を浴びたところでレフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。ルビオが攻めの姿勢で勝利。アルバレスの重そうなパンチに追い込まれたが、冷静に対応できた。アルバレスは残念。スタミナに問題があったか、一気に攻める鋭さ、気迫に欠けていた。その後の二人。アルバレスは石田順裕からWBA世界スーパーウェルター級暫定王座奪取。しかし、正規王座は獲得できなかった。ルビオはWBFスーパーミドル級王座、WBC世界ミドル級暫定王座は獲得できたが、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア、ゲンナジー・ゴロフキンに敗れて正規の世界王座を獲得することはできなかった。)


オマール・チャベス 10R 判定 ジョアシャン・アルシーヌ

(スーパーウェルター級戦、2013年10月)

マルコ・アントニオ・ルビオ(Marco Antonio Rubio)&オマール・チャベス(Omar Chavez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

チャベス:左ジャブ、右ストレート、フック   

アルシーヌ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

10R:左ボディでアルシーヌがダウン

(感想:チャベス(23歳)はあのフリオ・セサール・チャベスの息子(長男はジュニア。オマールは次男)。メキシコ・クリアカン出身。WBCユース王座(ウェルター級)を獲得しているが、ホルヘ・パエス・ジュニアに二敗している。アルシーヌ(37歳)はハイチ出身の黒人。カナダでプロデビュー。連戦連勝でWBAの地域王座、NABA王座(スーパーウェルター級)を獲得。全勝のままWBA世界スーパーウェルター級王者になったが、二度目の防衛戦でKO負け、王座陥落。以後、WBCインター王座(ミドル級)を獲得する活躍もあったが、このところ三連敗中。メキシコのカボ・サン・ルカスでの一戦(リングアナはジミー・レノン・ジュニア。会場ではチャベスの父フリオが観戦)。ガードを固めるアルシーヌ。チャベスが手数で攻めの姿勢。ジャブ、ワンツーからの左フック、右フック。悪くはないが、パワーはそこそこ。アルシーヌは右ストレート、左フックに良さがあるがスタミナが続かないらしく、クリンチ。接近戦。互いに良いパンチ(息子を心配しているのか、フリオは落ち着かない様子)。10R、左ボディでアルシーヌがダウン。立ったアルシーヌは右ストレートで反撃。10R終了。判定は大差の3-0。チャベスが攻めの姿勢で勝利。KOを狙うような畳み掛ける攻めは少なかったが、親譲りの左ボディ打ちでダウンを奪ったのは良かったのではないかと。アルシーヌはさすが元世界王者といったパンチ。しかし、ピークを過ぎているのだろうか、精力的な攻めは少なかった。その後の二人。アルシーヌはタイトル戦は無し。ラストファイトはTKO負け。チャベスはNABO王座(スーパーウェルター級)を獲得したが、防衛に失敗。親のように世界王者になることはできなかった。)


①「WBC Middleweight Title Eliminator 

Marco Antonio Rubio vs. Enrique Ornelas」

②「WBC Latino Middleweight Title 

Marco Antonio Rubio vs. Rigoberto Alvarez」

③「Super Welterweight 

Omar Chavez vs. Joachim Alcine」


ケリー・パブリック(Kelly Pavlik)のページ

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