英国ヘビー級王者。ジョニー・デイビソン戦(再戦)、ボロディミール・ベルヘス戦、アンソニー・ジョシュア戦ほかを紹介します。
マイケル・スプロット(イギリス)
身長187cm:オーソドックス(右構え)
①マイケル・スプロット 2R KO ジョニー・デイビソン
(ヘビー級戦、1998年)
スプロット:左ジャブ、右ストレート、フック
デイビソン:右ストレート、フック
(ダウンシーン)
2R:左ジャブ、ワンツーで2度、デイビソンがダウン
(感想:英国レディング出身の黒人スプロットはこれまで全勝。デイビソンはウェールズの白人。スプロットとの初戦にKO負けするなどまだ勝ったことがない。ロンドンのベスナル・グリーンで行われた英国同士の一戦。攻める姿勢のスプロット。左を使いながら前進し、左右フック、ボディ打ち。デイビソンはジャブ、フックでなんとか応戦。2R、連打するスプロットだがディフェンスに甘さがあり、右を打たれる。ロープ際での左ジャブでデイビソンがダウン。ワンツーで二度目。立ったが、レフェリーは試合を止めた。スプロットが圧勝。少し反撃を食ったが、ワンツー、左ボディ打ちが良かった。その後、(「BOXREC」の記録によると)デイビソンは全敗でキャリア終了(悲しすぎる)。)
②マイケル・スプロット 8R 判定 ティモ・ホフマン
(ヘビー級戦、2001年)
スプロット:左ジャブ、右ストレート、フック
ホフマン:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:デビューから連勝だったスプロットだが、TKOで初黒星。連勝後、またTKO負けで14勝(8KO)2敗に。これが再起戦。ホフマンはドイツの白人。身長199cmの大型。13歳でボクシングを始め、アマチュアで経験。プロではこれまで21勝(12KO)1敗。ドイツ王座を獲得したが、ビタリ・クリチコとの欧州王座戦は判定負け。スプロット戦はその再起戦となる。ロンドンのベスナル・グリーンでの一戦。体格差。大きなホフマンはジャブ、ワンツーを使う正統派。スプロットはガードを固め、足を使いながら隙を狙う。接近戦。互いにボディ打ち。次第に手数でスプロットがポイント上、優勢に。動きながらコンビネーション(左ジャブ、右ストレート、左ジャブ)、ボディ連打。7Rには連打でホフマンを追い込む。8R終了。それと同時にレフェリーはスプロットの手を上げた(PTSによる判定。ダウンシーンは無し)。スプロットが大柄な相手に手数で対抗し、そのまま勝利。ホフマンはワンツーは良かったが、連打の回転で負けた。その後のホフマン。スプロットと再戦(ドイツでのダイレクト・リマッチ。ホフマンの判定勝ち)するなど地元中心のキャリア。IBF、WBOインターコンティネンタル王座獲得、防衛。WBF王座は判定負けで獲得ならず。ドイツの実力者にとどまった。)
③ボロディミール・ベルヘス 12R 判定 マイケル・スプロット
(WBOインターコンティネンタル・ヘビー級タイトル戦、2005年)
スプロット:左ジャブ、右ストレート、フック
ベルヘス:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:ベルヘスがタイトル防衛。ドイツでホフマンとのリターンマッチに敗れたスプロット。その後はコーリー・サンダースに1RでKO負けするなど勝ったり負けたり。英国王座戦にも敗北。WBF欧州王座、英国王座、英連邦王座、欧州王座を獲得する活躍もあったが勝ち続けることができず、タイトル戦で勝ったり負けたり。安定しないキャリアとなってしまったが、実力はある。ベルヘスはウクライナの選手。IBFのインター王座、次いでWBOのインターコンティネンタル王座を獲得し、これまで全勝。オーストリア・ゼルデンでの一戦。共に左のガードを下げた構えからジャブ。ベルヘスはアップライトな姿勢。動きのスピードは同じくらい(それほど速くない)。ジャブを連打して先手を取るベルヘス。スプロットはパワーの乗った左フックを時折ヒットさせる。5R終了間際、スプロットが強烈な右ストレート、左フックを連続ヒット。8R、ベルヘスが右ストレートをクリーンヒット。11R、まるでプロレスのようにベルヘスがスプロットの上にのしかかる珍シーン。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。パンチの迫力はスプロットの方があったが、ベルヘスのジャブが評価されたらしい。判定に納得いかない表情のスプロットだったが、相手を見てしまって受け身になるシーンも多く見られた。もっと精力的に攻めれば勝っていたかもしれない。なお、ベルヘスは次の試合でルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)に判定で初黒星。その後、欧州王座を獲得したが、WBC王座挑戦者決定戦に敗れて世界挑戦することなくキャリアを終えた。)
④アンソニー・ジョシュア 1R TKO マイケル・スプロット
(ヘビー級戦、2014年)
スプロット:左ジャブ、右ストレート、フック
ジョシュア:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:すっかりベテランになったスプロット(ハッキリ言うと「ピークは過ぎた」)。ベルヘス戦後も地域王座戦に出場したが、勝てず。42勝(17KO)22敗。新鋭ジョシュアはロンドンオリンピック・スーパーヘビー級金メダリスト。プロではこれまで9連勝(9KO)。リバプールでの英国黒人同士の一戦。共にジャブ。スラリとして背が高いジョシュア(198cm)。実に素晴らしいボクシングを見せる。距離を取ってワンツーからの左フック、左フックからの右ストレート、左右フックボディ連打。スプロットは接近して左ボディなどを打つが、効果は薄め。ジョシュアがスプロットをロープ際に追い込んで速射砲のような連打。レフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。ジョシュアがスピード&パワーで圧勝。結果は妥当なところで、スター候補生がベテランを乗り越える典型的なパターンだった。その後、ジョシュアは世界王者に。スプロットは全敗(長く戦いすぎた感がある)。バランスの良い選手だったが、隙があったのが惜しい。)
①「Heavyweight
Michael Sprott vs. Johnny Davison」
②「Heavyweight
Michael Sprott vs. Timo Hoffmann」
③「WBO Inter-Continental Heavyweight Title
Volodymyr Vyrchys vs. Michael Sprott」
④「Heavyweight
Michael Sprott vs. Anthony Joshua」
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