世界二階級制覇王者(スーパーライト、ウェルター級)。クリスチャン・ルイス戦、セルジオ・ベニテス戦ほかを紹介します。
マルコス・マイダナ(アルゼンチン)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①マルコス・マイダナ 2R TKO クリスチャン・パブロ・ガストン・ルイス
(ウェルター級戦、2004年)
マイダナ:左ジャブ、右ストレート、フック
ルイス:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:アルゼンチン・サンタフェ州出身のマイダナ。WBA世界スーパーライト級、WBA世界ウェルター級王座を獲得した世界二階級制覇王者(弟ファビアスもプロボクサー)。アマチュアで活躍したが、2004年のアテネ・オリンピックには出場ならず。ルイス戦はプロ三戦目。ルイスは同国人。負けの方が多い選手。ブエノスアイレスでの一戦。後頭部の髪を長く伸ばしているマイダナ。ガードをしっかり上げて速いジャブ、そして右ストレートからの左フックといった連打。ルイスも速いジャブ。好戦的かつ積極的なマイダナが相手を追う展開。2R、打ち合いの中、ルイスのコーナーからタオル投入。そんなに打たれたようには見えなかったが、これまでの試合のダメージを考慮しての判断だったのではないかと思われる(その後も負けが込んで引退)。マイダナはスピードとパワー。ダウンは奪えなかったが、バランスの良さがあった。)
②マルコス・マイダナ 3R KO セルジオ・ハビエル・ベニテス
(スーパーライト級戦、2006年)
マイダナ:左ジャブ、右ストレート、フック
ベニテス:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでベニテスがダウン
3R:右フックでベニテスがダウン
(感想:これまで12連勝(11KO)のマイダナ。同国人ベニテスと再戦。ベニテスは10勝(2KO)3敗の中堅どころ。初戦は3RでのTKOでマイダナが勝利している。アルゼンチン・ロサリオでの一戦。足を使って距離を取りながらジャブを打つベニテス。接近してフックを打つが、あまり器用ではない印象。マイダナは距離を詰めて得意の右ストレートからの左フック、左ボディ打ち。パンチにはパワーとスピード。2R、左フックを合わせるマイダナ。さらに左フックでベニテスがダウン。3Rには右フックでベニテスがダウン。カウント中にタオルが投入されたが、レフェリーは気付かずそのままカウントアウトした。マイダナが当てる巧さで快勝。ベニテスは攻撃するときに隙があった。その後、ベニテスは負けが込んでいき、大きな活躍は無かった。)
③マルコス・マイダナ 3R TKO ラズロ・コムジャティ
(スーパーライト級戦、2007年)
マイダナ:左ジャブ、右ストレート、フック
コムジャティ:左ジャブ、右ストレート
(ダウンシーン)
1R:右フックでコムジャティがダウン
2R:右フックでコムジャティがダウン
(感想:これまで18連勝(17KO)のマイダナ。直前の試合ではWBAの地域王座を獲得。ドイツ・シュトゥットガルトでノンタイトル戦。相手のコムジャティはハンガリーの選手でハンガリー王座(ライト級)を獲得しているが、このところ負けが込んでいる。1R、ガードを上げてジャブを打つコムジャティ。右ストレートに威力があるが、精力的に連打するマイダナに押される。右フックでコムジャティがダウン。応戦するコムジャティだが、マイダナの右ストレート、左フックは実にパワフル。2Rにも右フックでコムジャティがダウン。3R、打ち合い。打ち返すコムジャティだが、レフェリーストップ。コムジャティは打ち返しており、映像ではそのタイミングでのストップはちょっと早すぎるような気がした。たぶん、マイダナのパンチがそれだけ強かったのだろう。その後、コムジャティは勝ったり負けたり。地元では勝利。ローカルな存在でキャリアを終えた。)
①「Welterweight
Marcos Maidana vs. Cristian Pablo Gaston Ruiz」
②「Super Lightweight
Marcos Maidana vs. Sergio Javier Benitez」
③「Super Lightweight
Marcos Maidana vs. Laszlo Komjathi」
(エスメラルド・ホセ・ダ・シルバ戦、シルベリオ・オルティス戦)
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