英国J・ウェルター級。「ウィリス vs. フィーニー」「ミッティ vs. フェルナンデス」「クリスティ vs. スペンサー」ほかを紹介します。
トニー・ウィリス(英国)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
ロイド・クリスティ(英国)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①ジョージ・フィーニー 1R KO トニー・ウィリス
(英国ライト級タイトル戦、1983年)
フィーニー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ウィリス:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで2度、ウィリスがダウン
(感想:フィーニーがタイトル防衛。英国対決。王者フィーニーはハートルプール出身の白人。負けたが、コーネリアス・ボサ・エドワース、レイ・マンシーニ、ハワード・デービスらと試合経験。挑戦者ウィリスはリバプール出身の白人サウスポー。これまで全勝で、初のタイトル戦。英国メリルボーンでの一戦。右と左の違いはあるが、共にジャブ、ストレートを基本とし、フィーニーは左フック、ウィリスは右フックを振るう。コンビネーション(右ストレートからの左フック、右ストレート)でウィリスがダウン。立ったが打たれ、右ストレートで再度ダウン。二度目のダウンと同時にレフェリーが試合ストップ。ウィリスはストップに不満そうな表情であったが、マトモに打たれていたためストップは致し方ないところ。1Rで終わるとは思えない立ち上がりではあったが、ウィリスはあっけなく初黒星を喫してしまった。その後、フィーニーは欧州タイトル獲得ならず、引退。)
②パット・バレット 9R KO トニー・ウィリス
(英国J・ウェルター級王座決定戦、1989年)
バレット:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィリス:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
9R:左フックでウィリスがダウン
(感想:フィーニー戦後、英国ライト級王座を獲得したウィリス。防衛にも成功。しかし、判定で王座陥落。再起三連続TKO勝ち。黒人選手バレットはマンチェスター出身。スイスとアメリカで一試合ずつ経験。英国のローカル王座(J・ウェルター級)を獲得するなど連勝中。英国セント・オールバンズでの一戦(6R、9Rのみのダイジェストで観戦)。気合いが入った戦いぶりのバレット。ジャブ、ストレートを基本とし、左右フックを思い切り振るう。ブロックなどディフェンスも。バレットの勢いにウィリスはクリンチで対応。9R、やや斜め下からの豪快な左フックでウィリスが前のめりにダウン。セコンドがリングインして試合終了。かなり強烈なKOで、ウィリスはこれで引退。バレットは当時ミドル級で活躍していたナイジェル・ベンのようなパワフルな戦い方をするタイプ。後に欧州J・ミドル級王座を獲得したものの、マニング・ギャロウェイとWBO世界ウェルター級王座を懸けて判定負け。世界王者にはなれなかった。)
③シルベスター・ミッティ 5R TKO ペリコ・フェルナンデス
(ウェルター級戦、1984年7月)
ミッティ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
フェルナンデス:左ジャブと左右フック
(感想:ミッティはカリブ諸島の国セントルシア出身の黒人ファイター。これまで26勝3敗。英国王座(ウェルター級)奪取に失敗したが、英国のローカル王座(ウェルター級)を獲得。80勝17敗13分のフェルナンデスはスペイン人で元WBC世界J・ウェルター級王者。デビュー三戦目のセンサク・ムアンスリンにKOされて王座を奪われたことで有名。英国ブルームズベリーでの一戦。1R開始。相手とグローブを合わせる挨拶をしようとするフェルナンデス。それを無視して右ストレートを打ち込むミッティ。ジャブ、ストレートで接近して、フックを連打する。フェルナンデスはブロックしながらショートパンチで応戦。ミッティの勢いに押されるフェルナンデス。5R、手が出ないフェルナンデスを見てレフェリーは試合ストップ。ピークを過ぎた元世界王者が若手に白星をプレゼントした試合(ダウンシーンは無し)。ミッティはなかなか好戦的。パンチの打ち方も良かった。その後の二人。フェルナンデスは地元スペインで負け続けで引退。ミッティは英連邦王座、英国王座(ウェルター級)奪取。しかし、ロイド・ハニガン、カークランド・レインにはTKO負けだった。)
④ロイド・クリスティ 1R KO ウィンストン・スペンサー
(J・ウェルター級戦、1984年10月)
クリスティ:左ジャブ、右ストレート、フック
スペンサー:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでスペンサーがダウン
(感想:クリスティはロンドン出身の黒人。これまで勝ったり負けたり。直前の試合は英国のローカル王座戦(ウェルター級)で、判定負け。スペンサーはジャマイカ出身の黒人。英国のローカル王座(ライト級)を獲得しているが、このところ二連敗中。英国バーミンガムでの一戦。右ストレートで先制のクリスティ。そして、ジャブの交換。フックの打ち方がいいクリスティ。ロープ際で右アッパーからの左フック。そして強烈な右フックでスペンサーがダウン、KO。クリスティが快勝。これまで勝ったり負けたりの選手には見えないほど良いパンチの持ち主。手首の使い方が上手く、良いフック、アッパーだった。スペンサーはストレート系のパンチが得意のようだったが、マトモに相手の強打を食ってしまった。その後の二人。スペンサーはこの後、二試合で引退。ラストファイトは英国のローカル王座戦(J・ウェルター級)。反則勝ちで王座奪取。クリスティは勝ったり負けたり後、英国J・ウェルター級王座獲得、防衛。欧州王座(J・ウェルター級)挑戦はTKO負けだった。)
①「British Lightweight Title
George Feeney vs. Tony Willis」
②「vacant British Super Lightweight Title
Pat Barrett vs. Tony Willis」
③「Welterweight
Sylvester Mittee vs. Perico Fernandez」
④「Junior Welterweight
Lloyd Christie vs. Winston Spencer」
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