2025年9月3日水曜日

シャーマン・ウィリアムス(Sherman Williams)&ドミニク・グイン(Dominick Guinn)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ヘビー級中堅選手。「ウィリアムス vs. マーティン、サイクス」「グイン vs. ムーア、ホーキンス」を紹介します。


シャーマン・ウィリアムス(バハマ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)


ドミニク・グイン(アメリカ)

身長188cm:オーソドックス(右構え)


トミー・マーティン 10R 判定 シャーマン・ウィリアムス

(ヘビー級戦、1999年)

シャーマン・ウィリアムス(Sherman Williams)&ドミニク・グイン(Dominick Guinn)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マーティン:左ジャブ、右ストレート、フック   

ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:白人のマーティン(アメリカ)はこれまで14勝(12KO)2敗。身長196cmの大型選手で、アマチュア時代にタイトルを獲ったことがある。しかし、直前の試合はホルヘ・ルイス・ゴンザレス(キューバ)にTKO負け。黒人ウィリアムスはバハマ出身で14勝(11KO)3敗。このところ二連勝中。モントリオールでの一戦。初回から攻めるウィリアムス。ジャブを連打して猛烈な左右フック。マーティンはややアップライトな姿勢でジャブ、フック。ひたすら前進するウィリアムスにマーティンは足とジャブで距離を取ろうとする。さすがに疲れたか、終盤は互いにクリンチが目立つ。10R終了。判定は3-0でマーティン。映像では攻めたウィリアムスが勝ったように見えた。リングサイドのジャッジには応戦するマーティンのパンチの方が正確に入っているように見えたのだろう。その後、マーティンは連勝を続けたが、レイモン・ブリュースターと地域王座を争って3RでTKO負け。それがラストファイトに。王座とは無縁のキャリアだった。)


タウラス・サイクス 10R 判定 シャーマン・ウィリアムス

(ヘビー級戦、2002年)

シャーマン・ウィリアムス(Sherman Williams)&ドミニク・グイン(Dominick Guinn)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

サイクス:左ジャブ、右ストレート、フック

ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ニューヨークの黒人サイクス。ニックネームは「The Bull」。これまで19勝(5KO)1敗。ウィリアムスは20勝(13KO)6敗1分。マーティン戦後、オベド・サリバンと空位のNABF王座を争って2-1で判定負けしている。ワシントン州タコマでの一戦。共に黒人。体型も似ているうえ、同じ黒のトランクス。互いにジャブ。しかし、その後がよろしくない。互いに動きの機敏さに欠け、攻めてはクリンチ。接近戦ではもみ合い、ボディ打ち。フックで攻めるサイクスだが、動きのスピードがウィリアムスと同じくらいなためすぐにもみ合い、クリンチ。それを繰り返して10R終了。判定は3-0。攻めたサイクスの勝ちなのは間違いないところではあるが、心情的には「引き分けでもよい」「10回戦ではなく4回戦で十分」と思ったほど盛り上がりに欠けた内容だった。その後の二人。サイクスはNABA王座を獲得したが、サミュエル・ピーターにKO負けで王座陥落。以後は敗北が多くなっていった。ウィリアムスはWBAの地域王座を獲得するなど息の長いキャリアとなった。)


ドミニク・グイン 4R 判定 アンソニー・ムーア

(ヘビー級戦、2000年)

シャーマン・ウィリアムス(Sherman Williams)&ドミニク・グイン(Dominick Guinn)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

グイン:左ジャブ、右ストレート、フック   

ムーア:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:アーカンソー出身のグイン。9歳でボクシングを始め、優秀な成績。ところがギャングのメンバーでもあり、刑務所へ。出所後もアマチュアで活躍。そしてプロへ。デビュー以来、六連勝。ムーアはシアトル出身。西島洋介に判定負けしたことがあり、このところ連敗中。ラスベガスでの黒人同士の一戦。ジャブを連打するグイン。やや慎重姿勢ではあるが、右ストレートにキレがある。ムーアもジャブ。左フックにパワーがあるが、ディフェンスに甘さ。接近戦では互いにクリンチ多し。4R、左フック、右ストレートを連続ヒットさせるグイン。判定は3-0。戦力的には似たような二人。ディフェンスの差で勝負がついた。その後、ムーアは勝ち星ナシでキャリア終了。)


ロバート・ホーキンス 10R 判定 ドミニク・グイン

(ヘビー級戦、2007年)

シャーマン・ウィリアムス(Sherman Williams)&ドミニク・グイン(Dominick Guinn)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

グイン:左ジャブ、右ストレート、フック

ホーキンス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ムーア戦後、グインは勝ち続けたが、ジェームス・トニーとIBA王座を争って敗れたりするなど次第に勝ったり負けたりに。直前の試合では判定負けを喫しており、これが再起戦となる。ホーキンスはフィラデルフィア出身で、ガッチリした体。「IBU」なる団体の王座を獲得したり、NABA王座戦でサミュエル・ピーターに敗れたりといったキャリア。カナダ・リッチモンドでの一戦(会場であのジョー・フレージャーが観戦)。グインが素晴らしい立ち上がり。速いジャブ、パワーのありそうな右ストレート。フックも器用に使う。ホーキンスはひたすら相手に密着してフック、ボディ打ち。次第に相撲のような試合に。もみ合い、クリンチ。時にはラウンドの最初からクリンチ。超接近戦でフックを打つホーキンス。グインはどういたらいいのかわからないといった感じの試合ぶり。盛り上がらないまま10R終了。判定は3-0。典型的なダメな重量級の試合。互いにスタミナ切れで攻撃が続かないパターン。グインは素晴らしい素質の持ち主だが、これはいただけない。セコンドのロニー・シールズ、フレージャーはグインを見てどう思っただろう? その後、グインは中堅どころでキャリア終了。ホーキンスはグイン戦後は全敗だった。)


①「Heavyweight 

Tommy Martin vs. Sherman Williams」

②「Heavyweight 

Taurus Sykes vs. Sherman Williams」

③「Heavyweight 

Dominick Guinn vs. Anthony Moore」

④「Heavyweight 

Dominick Guinn vs. Robert Hawkins」

 

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