ライト級の有望株。「リオス vs. オルテガ、メサ」「キンテロ vs. キャサル、ファーガソン」を紹介します。
ブランドン・リオス(アメリカ)
身長175cm:オーソドックス(右構え)
マービン・キンテロ(メキシコ)
身長170cm:サウスポー
①ブランドン・リオス 5R TKO ホエル・オルテガ
(ライト級戦、2006年)
リオス:左ジャブ、右ストレート、フック
オルテガ:右ジャブ、左ストレート、フック
(ダウンシーン)
1R:左ボディ、連打で2度、リオスがダウン
5R:右ストレート、左フックで2度、オルテガがダウン
(感想:若手同士の対戦。19歳のリオスはカンザス州出身。アマチュアの大会で優勝経験があり、プロでは8連勝(5KO)。20歳のオルテガはメキシカンで、3勝(3KO)6敗。カリフォルニア州メイウッドでの一戦。サウスポーのオルテガ。1R開始から右ジャブ、左ストレート、接近してフック攻撃。リオスは一発一発にパワーを込めるタイプで、右ストレート、左フックを思い切って打つ。離れた距離からオルテガが左を当てる。左ボディでリオスがダウン。さらに連打で二度目のダウン。しかしながら、実に気が強いリオス。接近戦を仕掛け、逆に左右フックをヒットさせる。3R、リオスがローブローで減点。5R、次第に効いてきたオルテガ。右ストレートでダウン。立ったが、強烈な左フックで二度目。ダウンと同時にレフェリーは試合を止めた。リオスが攻めの姿勢で勝利。ただ、左フックを空振りしてガードがガラ空きになるなどあまりバランスが良いとは言えない戦いぶりだった印象。オルテガは距離を詰められて屈服したが、左ストレートは悪くはなかった。その後、オルテガは負けの方が多いキャリアとなったが、メキシコ王座(スーパーライト級)を獲得できた。)
②ブランドン・リオス 5R KO オスカー・メサ
(ライト級戦、2009年)
リオス:左ジャブ、右ストレート、フック
メサ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
5R:右ボディでメサがダウン
(感想:19勝(12KO)1分のリオス。メキシカンのメサは18勝(16KO)2敗。メキシコのローカル王座(ライト級)を獲得したり、ホルヘ・パエス・ジュニアを破ったり。ネバダ州プリムでの一戦。互いに速いジャブ、接近戦ではパワフルなフックの打ち合い。メサが勇敢に左ボディ打ち、踏み込んで右ストレート。しかしながら、次第にリオスの馬力にメサは押され気味になっていく。5R、左フックを決めたリオス。右ボディでメサをダウンさせ、KO。リオスが打たれながらも激しい打撃戦を制した。メサも良いパンチを打っていたが、タフネスで決着。その後の二人。メサは勝ったり負けたり。WBCの地域王座(ウェルター級)などに挑戦したが勝てず。リオスは勝ち続けて北米王座(ライト級)を獲得し、WBA世界ライト級王者に。防衛にも成功。勝ちながら欠点を修正し、強さを増していったようだ。)
③マービン・キンテロ 4R TKO ニック・キャサル
(ライト級戦、2009年)
キンテロ:右ジャブ、左ストレート、フック
キャサル:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:メキシコのキンテロはこれまで14勝(11KO)1敗。ニューヨーク出身のキャサルは18勝(14KO)3敗1分1NC。共にタイトル戦の経験はない。オクラホマ州タルサでの一戦。左右の構えの違いはあるが、共にジャブ。接近戦。キンテロは右フック。キャサルは左右フック、ボディ打ちに当てる巧さを見せる。右フックからの左ストレートなどにパワーがあるキンテロ。3Rに左ストレート、右フックを連続ヒットさせて優勢に。ダメージが大きかったか、このラウンド終了でキャサルが棄権。どちらも良いところがあったが、キンテロがサウスポーのパワーで勝利。キャサルは序盤は慎重に行くべきだった。その後、キャサルは負け無しだったが、結局、タイトル戦は無かった。)
④マービン・キンテロ 8R 判定 ウェス・ファーガソン
(ライト級戦、2009年)
キンテロ:右ジャブ、左ストレート、フック
ファーガソン:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:15勝(12KO)1敗になったキンテロ。ミシガン出身のファーガソンはアマチュアからプロへ。20勝(6KO)3敗1分。まだ王座戦の経験はない。カリフォルニア州サンタ・イネスでの一戦。左のガードを下げた姿勢から速いジャブ、踏み込んで右ストレートのファーガソン。2Rに右をクリーンヒットさせる。互いに警戒してディフェンス。キンテロがワンツー、フック連打。パンチの振りが大きいファーガソンは接近戦では空転するシーンが多く、キンテロがフック攻撃でやや優勢。6R、キンテロの左フックでファーガソンがピンチ。さらにファーガソンは大きな左フックを空振りして転倒。8R終了。判定は3-0。キンテロが接近戦での連打で勝利。ファーガソンはワンツーからの左フックにキレとパワーがあったが、ディフェンスされてしまった。その後の二人。ファーガソンはこの後、ブランク。復帰して一勝。それが最後の試合に。キンテロは次の試合に敗北。その後、IBF世界ライト級王座に挑戦したが、2-1で判定負け。世界は獲れなかったが、北米ライト級王座獲得。)
①「Lightweight
Brandon Rios vs. Joel Ortega」
②「Lightweight
Brandon Rios vs. Oscar Meza」
③「Lightrweight
Marvin Quintero vs. Nick Casal」
④「Lightrweight
Marvin Quintero vs. Wes Ferguson」
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