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2020年2月21日金曜日

ジョン・テート(John Tate)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界ヘビー級王者・特集①。ジェリー・トンプキンス戦、デュアン・ボビック戦、ゲリー・コーツィー戦を紹介します。

ジョン・テート(John Tate)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ジョン・テート(アメリカ)
身長193cm:オーソドックス(右構え)

ジョン・テート 6R TKO ジェリー・トンプキンス
(ヘビー級、1977年)
テート:左ジャブ、右ストレート、左フック
トンプキンス:左右フック
(感想:アーカンソー州出身のテート。ニックネームは「Big John」。身体が大きいことからそう呼ばれるようになったのであろうが、大きいのは身体だけではなく、実績も。アマチュア時代、1976年のモントリオールオリンピックではヘビー級で銅メダル(テオフィロ・ステベンソンに敗れてしまった)。後にWBA王者になるマイケル・ドークス、グレグ・ペイジにも勝利。そしてプロ入りし、中堅どころトンプキンスとのデビュー戦。テートがジャブを使う丁寧なボクシング。そんなにキレはないが、当てるのが巧い印象。連打が効いたトンプキンス。5R終了で棄権。ダウンシーンは無し。テートは静かな試合をするが、本気を出したら強い。デビュー戦ですでに後の試合で見られるような戦いぶりだった。)

ジョン・テート 1R TKO デュアン・ボビック
(ヘビー級、1979年)
テート:左ジャブ、右ストレート、左フック
ボビック:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでボビックがダウン
(感想:ボビックはタフな白人選手。戦績も良く、パワーもある。ケン・ノートンには1RでKOされてしまったが、マイク・ウィーバーに勝ったことがある。そのボビックからテートは右フックでダウンを奪い、コーナーに詰めて滅多打ち。テートが快勝。特に右ストレートが印象的だった。ボビックはタフだがパンチをまともに喰いすぎる。ディフェンスができる選手だったらもっと活躍していたに違いない。)

ジョン・テート 15R 判定 ゲリー・コーツィー
(WBA世界ヘビー級王座決定戦、1979年)
テート:左ジャブ、右ストレート、左フック
コーツィー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:テートがタイトル獲得。レオン・スピンクスから王座を奪回したモハメド・アリが王座返上。コーツィーの地元である南アフリカで決定戦が行われることに。ケンカみたいな打ち方をする白人選手コーツィー。テートは相手を警戒しているのか手数が少ない。「何をしているのか?」と思うぐらいテートは消極的な姿勢で、無器用なコーツィーとかみ合わない。だんだんエンジンがかかってきたのか、テートがストレートと左フックを的確にヒットさせ、コーツィーが後退するシーンが目立ってくる。タフなコーツィーが足を使って逃げる場面もあり、テート優勢で15R終了。新王者テート。攻めているときは結構強いテート。もっと早いラウンドから攻めていたらKOもあったかも(テートの右でコーツィーがダウンするシーンもあったが、なぜかレフェリーはダウン扱いしなかった)。ここまで全勝のテート。しかし、この後、何があったのか? 初防衛戦でマイク・ウィーバーに痛烈なKO負け。再起戦でトレバー・バービック(後、WBC王者に)にもKO負け。その後、連勝を続けたが、薬物の影響でブランク。結局、ウィーバー戦後はタイトル戦に出場することもなく引退。引退後は窃盗で逮捕。1998年、交通事故で死去(43歳)。アリと戦う話があったほど、優れたボクサーだったが、王座転落後は悲惨なことに。有名人になると様々な邪悪な誘惑があるというが、彼が自分自身を守れなかったのは残念である。)

①「Heavyweight
John Tate vs. Jerry Thompkins」
②「Heavyweight
John Tate vs. Duane Bobick」
③「WBA World Heavyweight Title
John Tate vs. Gerrie Coetzee」

ゲリー・コーツィー(Gerrie Coetzee)のページ
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マイク・ウィーバー(Mike "Hercules" Weaver)のページ

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