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2025年9月17日水曜日

スティーブ・ルエバノ(Steve Luevano)&ゲーリー・ラッセル・ジュニア(Gary Russell Jr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フェザー級戦。「ルエバノ vs. ターサク、ビリー・ディブ」「ラッセル vs. レイエス」「クルス  vs. ミランダ」を紹介します。


スティーブ・ルエバノ(アメリカ)

身長170cm:サウスポー


ゲーリー・ラッセル・ジュニア(アメリカ)

身長164cm:サウスポー


スティーブ・ルエバノ 12R 判定 ターサク・ゴーキャットジム

(WBO世界フェザー級タイトル戦、2008年)

スティーブ・ルエバノ(Steve Luevano)&ゲーリー・ラッセル・ジュニア(Gary Russell Jr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ルエバノ:右ジャブ、左ストレート、フック   

ターサク:右ジャブ、左ストレート、フック

(ダウンシーン)

4R:左ショートでルエバノがダウン、左フックでターサクがダウン

(感想:ルエバノがタイトル防衛。ロサンゼルス出身の王者ルエバノ(メキシコ系アメリカ人)。決定戦で王座を獲得。ターサク戦は二度目の防衛戦。挑戦者ターサク(タイ)はWBOのアジア王座を防衛してきたが、フアン・マヌエル・マルケスに敗れるなど、微妙なポジション。ラスベガスでの一戦。共にサウスポーで似たところがある二人。しかしながら、戦い方に違いが。共に右ジャブ。1Rから距離を取って左カウンターをヒットさせるルエバノ。ターサクは前進して右フックをパワフルに振るう。ディフェンスするルエバノにターサクは空回り気味。4R、左ショートでルエバノがダウン。しかし、逆に左フックでターサクがダウン。その後は再び距離を取るルエバノ。ターサクは接近してボディを打つが、ローブロー(8R)。11R、ターサクが左ストレートをヒットさせる。12R終了。判定は大差の3-0。最後まで前に出たターサク。ルエバノは慎重にディフェンス&カウンター。どちらかと言うとターサクの方が勇敢だったように映像では見えたが、当てる巧さで王者が防衛。その後のターサク。地域王座を多く獲得したが、粟生隆寛のWBC世界スーパーフェザー級王座に挑戦して敗れるなど世界王座は獲得できなかった。)


スティーブ・ルエバノ 12R 判定 ビリー・ディブ

(WBO世界フェザー級タイトル戦、2008年)

スティーブ・ルエバノ(Steve Luevano)&ゲーリー・ラッセル・ジュニア(Gary Russell Jr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ルエバノ:右ジャブ、左ストレート、フック

ディブ:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ルエバノがタイトル防衛。これまで35勝(15KO)1敗の王者ルエバノが四度目の防衛戦。ディブはオーストラリア・シドニー出身。アマチュアからプロへ転向し、21戦全勝(11KO)。直前の試合ではIBO王座(スーパーフェザー級)を獲得。ニックネームは 「The Kid」。アトランティックシティでの一戦(メインは「バーナード・ホプキンス vs. ケリー・パブリック」)。共にパンチにスピード。サウスポーのルエバノが「左ストレート、右ジャブ、左ストレート」の連打、そして右フック。ディブは踏み込んで右ストレート、接近して回転の速い連打。カウンターを狙うルエバノ。ディブは警戒。共にパンチは速いが、KOを狙うような姿勢ではない(打ち合っては距離を取る)。攻めの姿勢のルエバノ、足を使うディブ。12R終了。判定は3-0。正直なところ残念な試合。倒しに行くような姿勢ではなかったため、ダウンやどちらかがピンチになるようなシーンがなく盛り上がりに欠けた。特にディブ。「全勝の挑戦者」にしては勝ちに行く必死さがあまり感じられなかった。その後の二人。ルエバノは六度目の防衛戦で敗れて引退。ディブは決定戦でIBF世界フェザー級王座獲得。二階級制覇を目指して三浦隆司のWBC世界スーパーフェザー級王座に挑戦した試合では豪打を浴びて3RでTKO負けを喫した。)


ゲーリー・ラッセル・ジュニア 3R TKO アントニオ・レイエス

(フェザー級戦、2009年1月)

スティーブ・ルエバノ(Steve Luevano)&ゲーリー・ラッセル・ジュニア(Gary Russell Jr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ラッセル:右ジャブ、左ストレート、フック

レイエス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:右フックでレイエスがダウン

(感想:ワシントンD.C.出身のラッセル。アマチュアで実績。しかし、北京オリンピックでは減量による疲労で倒れてしまうハプニングにより活躍できず。これがプロデビュー戦。レイエス(アメリカ)は3勝2敗の新人。オクラホマ州タルサでの一戦。いかにも黒人サウスポーといった感じのラッセル(WBC世界ライト級王者スティーブ・ジョンストンのようなタイプ)。右のガードを下げた構えから速いジャブ、左ストレート。レイエスはのらりくらりとした動きから右ストレート。接近戦では互いにフック。しかし、ラッセルがディフェンスしながら右フックを当てる。レイエスはスピードがなく、打ち方も不器用だが粘る。2R、ラッセルの左ストレート、右フックが連続ヒット。そして、強烈な右フックでレイエスがダウン。このラウンドは時間に救われたが、3R早々にレイエスが連打を浴びてレフェリーストップ。ラッセルが快勝。一発一発のパンチは軽めだったようにも見えたが、当てる巧さで痛烈なダウンを奪った。これが最後の試合となったレイエスはまるで「いけにえ」のような扱いだった(ボクシング界ではよくある。力量差のある相手をKOしてアピール)。ラッセルはその後も勝ち続け、WBC世界フェザー級王者に。五度の防衛成功。弟はWBA世界スーパーライト級王者になった。)


オルランド・クルス 5R KO レオニロ・ミランダ

(スーパーフェザー級戦、2009年1月)

スティーブ・ルエバノ(Steve Luevano)&ゲーリー・ラッセル・ジュニア(Gary Russell Jr)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

クルス:右ジャブ、左ストレート、フック

ミランダ:右ジャブ、左ストレート、フック

(ダウンシーン)

5R:左ストレートでミランダがダウン

(感想:プエルトリコのクルス。シドニー・オリンピックにバンタム級で出場したが活躍できず。プロではこれまで15勝(6KO)1分。直前の試合でIBA王座(フェザー級)を獲得している。メキシコのミランダは24戦全勝(23KO)。キレイに白星を重ねてきたが、王座戦の経験はまだない。オクラホマ州タルサで行われた一戦。共にサウスポーで右ジャブ。スリムな体型のミランダはワンツーなどで攻めの姿勢。しかしながら、戦績ほどのパワーは感じられない。クルスはやや小柄。足で距離を取って左カウンター狙いのディフェンシブなタイプ。右フックからの左ストレートを見せる。5R、ジャブを出すミランダにクルスがクロス気味の左ストレート。ダウンしたミランダはロープ下段で頭を打ち、立ったがダメージ深く、レフェリーは試合を止めた。クルスがワンパンチKO。受け身的な試合ぶりは残念だったが、一発のパワーがあることを証明。ミランダはパワーに欠けていた。その後の二人。ミランダはWBOインターコンティネンタル王座(フェザー級)などに挑戦したが勝てず。クルスはNABO王座(フェザー級)などを獲得したが、WBO世界フェザー級王座、WBO世界ライト級王座に挑戦して敗北。マイナー団体の王者にとどまった。)


①「WBO World Featherweight Title

Steve Luevano vs. Terdsak Kokietgym」

②「WBO World Featherweight Title 

Steve Luevano vs. Billy Dib」

③「Featherweight 

Gary Russell Jr vs. Antonio Reyes」

④「Super Featherweight 

Orlando Cruz vs. Leonilo Miranda」

 

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