ページ

2025年10月15日水曜日

ニッキー・ウィルシャー(Nicky Wilshire)&ロッド・ダグラス(Rod Douglas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

英国ミドル級。「ウィルシャー vs. ケイブル、ソールズベリー」「ダグラス vs. ミラー」を紹介します。


ニッキー・ウィルシャー(イギリス)

身長173cm:サウスポー


ロッド・ダグラス(イギリス)

身長178cm:オーソドックス(右構え)


ジミー・ケイブル 12R 判定 ニッキー・ウィルシャー

(英国J・ミドル級王座決定戦、1984年2月)

ニッキー・ウィルシャー(Nicky Wilshire)&ロッド・ダグラス(Rod Douglas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ケイブル:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

ウィルシャー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:ケイブルがタイトル獲得。ウィルシャーは英国ブリストル出身の白人で、いわゆる「ハンサム」。アマチュアではライトミドル級で英国王者になり、メダルは獲れなかったが1980年のモスクワ・オリンピックに出場。プロではデビューから連勝。アメリカでも勝利。ケイブルにPTSで敗北、初黒星。そこから連勝で、このケイブルとの再戦。ケイブルはロンドン出身の白人。コチラもデビューから連勝。二度の敗北後、ウィルシャーに勝利。今度は王座を懸けて再戦。ロンドン「ロイヤル・アルバート・ホール」での一戦。ケイブルはジャブ、ストレートを使う英国の正統派。サウスポーのウィルシャーはジャブ、左ストレートで前進。互いにディフェンス。左右にスイッチしながら連打をまとめるケイブル。攻めようとするウィルシャーだが、手数はケイブルの方が多い印象。12R終了。判定はPTS(ダウンシーンは無し)。ケイブルがより頑張って勝利。その後のケイブル。次の試合でバスター・ドレイトンに1RでKO負け。欧州王座も獲得できたが、プリンス・ロドニー、クリストフ・ティオーゾにKO負けして世界挑戦ならず。)


ニッキー・ウィルシャー 3R TKO ケン・ソールズベリー

(英連邦J・ミドル級タイトル戦、1985年6月)

ニッキー・ウィルシャー(Nicky Wilshire)&ロッド・ダグラス(Rod Douglas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ウィルシャー:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

ソールズベリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

(感想:ウィルシャーがタイトル獲得。ケイブルとの再戦後、連勝のウィルシャー。王者ソールズベリーは英国リバプール出身の白人で、オーストラリア国籍。シドニーでデビュー以来、連勝でオーストラリア王者に(J・ミドル級)。王座を防衛後、決定戦で英連邦王者に。ウィルシャーとの防衛戦は初めてオーストラリア外での試合となる。ロンドン「ロイヤル・アルバート・ホール」での一戦(レフェリーはラリー・オコーネル)。ジャブ、左ストレートで攻めるウィルシャー。ソールズベリーはディフェンスしながら右でカウンターを狙う。接近戦ではフックで打ち合い、互いにボディ攻撃。左ストレートでウィルシャーが押し気味の展開。バッティングでソールズベリーが負傷。2R終了後、ウィルシャーのTKO勝ち(ダウンシーンは無し)。新王者誕生。この当時はバッティングで続行不能になった場合は「負傷して続行できなくなった方」が負けというルールだった。イマイチすっきりしない負け方をしたソールズベリーはこれが初黒星で、ラストファイトとなった。ウィルシャーは初防衛に失敗して王座陥落。共に世界に挑むことなく、英連邦レベルの選手にとどまった。)     


ロッド・ダグラス 7R TKO レジー・ミラー

(スーパーミドル級戦、1989年2月)

ニッキー・ウィルシャー(Nicky Wilshire)&ロッド・ダグラス(Rod Douglas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ダグラス:左ジャブ、右ストレート、フック

ミラー:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ロンドン出身の黒人ダグラス。アマチュアではタイトルを獲得し、あのナイジェル・ベンを破ったこともあるが、ロス・オリンピック(1984年)ではメダル獲得ならず。プロデビュー以来、全勝。ミラーはアメリカの黒人選手。デビュー以来、連戦連勝だったが、マーロン・スターリング、マーク・ブリーランド、ナイジェル・ベン、マイケル・ワトソンらに敗れて「中堅選手」化。実力者と戦った経験を生かせるかどうか、といったところ。英国ロンドン・サザークでの一戦。髪のサイドを刈ってモヒカンっぽい髪型のダグラス。ジャブを連打し、右ストレートからの左フックなどのコンビネーションで精力的に攻める。ミラーは足を使いながらワンツー、左フック。パンチにはキレがある。接近戦では互いにボディ打ち。ダグラスが手数で優勢。しかし、ミラーも速くて伸びのある右ストレートを飛ばす。7R、連打するダグラス。レフェリーストップ(ミラーはこのストップに不満の様子だった。ダウンもしておらず、グラついたわけでもない。正直なところ、レフェリーの判断は微妙。しかしながら、打たれていたのは事実。ストップは致し方ない)。ダグラスが連打で勝利。一発で倒すようなパワーではなかったが打ち方が良く、左フックを打つときのバランスが良かった。その後の二人。ダグラスは連勝を続けたが、実力者ヘロール・グラハムに敗れ、初黒星。その時の負傷により引退。ミラーはスンブ・カランベイ、ロイ・ジョーンズ・ジュニアに敗北。多くの敗北を喫してしまったが、当時の有名選手と数多く試合。充実したキャリアだったのではないだろうか。)


①「vacant British Super Welterweight Title

Jimmy Cable vs. Nicky Wilshire」

②「Commonwealth Super Welterweight Title

Ken Salisbury vs. Nicky Wilshire」

③「Super Middleweight 

Rod Douglas vs. Reggie Miller」


0 件のコメント:

コメントを投稿