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2025年10月3日金曜日

金智勲(Ji Hoon Kim)&オマール・フィゲロア(Omar Figueroa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ライト級の実力者。「金 vs. ゴゴラゼ、ラヒモフ」「フィゲロア vs. キンテロ」「ラモス vs. エルナンデス」を紹介します。


金智勲(韓国)

身長176cm:オーソドックス(右構え)


オマール・フィゲロア(アメリカ)

身長171cm:オーソドックス(右構え)


金智勲 1R TKO コバ・ゴゴラゼ

(スーパーフェザー級戦、2008年)

金智勲(Ji Hoon Kim)&オマール・フィゲロア(Omar Figueroa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

金:左ジャブ、右ストレート、フック   

ゴゴラゼ:右ジャブ、左ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:左ショートでゴゴラゼがダウン

(感想:ゴゴラゼ(35歳)はジョージア(かつてのグルジア)出身。ニックネームは「The Cobra」。1996年アトランタ・オリンピックにライト級で出場(メダルは獲得ならず)。プロデビューは英国。その後、アメリカへ。NABO王座(スーパーフェザー級)を獲得するなど連戦連勝。TKOで初黒星。WBO世界スーパーフェザー級暫定王座に挑戦したが、TKO負け。これまで20勝(8KO)2敗。キム戦はその再起戦。金智勲(キム・ジフン。21歳)は韓国人。アマチュアの経験は無し。プロデビュー戦に判定負け。その後、韓国王座、PABA王座(いずれもフェザー級)を獲得、防衛。ゴゴラゼ戦は初のアメリカでの試合。ラスベガス「Thomas & Mack Center」での一戦(会場ではWBC世界ライトヘビー級王者チャド・ドーソンが観戦)。右ストレート、連打で仕掛ける金。サウスポーのゴゴラゼはディフェンスしながら左パンチ(左ストレート、左フック)で応戦。攻めたゴゴラゼだが、左ショートでダウン。立ったが、足に来ている。金が右ストレート、左フック、右ストレートで攻めたところでレフェリーストップ。金が攻めの姿勢で勝利。ダウンを奪ったショートパンチは地味な感じに見えたが、「効くパンチ」だったのだろう。ゴゴラゼはダウンするまでは良かった。年齢的に耐久力が落ちていたのだろう。前回の試合から間が空いたのも敗因かもしれない。これが最後の試合に。)


金智勲 10R 判定 アリシェル・ラヒモフ

(ライト級戦、2012年)

金智勲(Ji Hoon Kim)&オマール・フィゲロア(Omar Figueroa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

金:左ジャブ、右ストレート、フック   

ラヒモフ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:ゴゴラゼ戦後、連勝でIBOスーパーフェザー級王座を獲得した金。しかし、空位のIBF世界ライト級王座を懸けたミゲル・バスケス戦は判定負け。その再起戦でIBF王座挑戦者決定戦をオーストラリアで行ったが、何と1RでTKO負け。韓国ライト級王座を獲得するなど再起二連勝中。ラヒモフはウズベキスタン・ウルゲンチ出身。アマチュアで実績。アジア大会でバンタム級で優勝。2000年シドニー・オリンピックではメダル獲得ならず。プロではロシアが主戦場。デビューから連勝。決定戦でWBCインター王座(ライト級)獲得。WBOアジア王座(ライト級)も獲得。全勝で、この金戦。ミズーリ州セント・チャールズでの一戦。ジャブ連打、右ストレートの金。ストレートに威力。ラヒモフはブロックしながら前進。接近戦。攻める勢い、手数で金。しかし、1Rからバッティングの被害。接近戦での打ち合いが続く。連打の金、単発だがパワフルなラヒモフ。8R、ラヒモフがローブロー。金は左目を腫らしながらも手数。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。金が根性で勝利。しかし、接近戦が多く、中盤以降は得意の右ストレートが効果的でなくなっていったのが惜しい。ラヒモフはよく攻めたが、畳み掛けるようなコンビネーションが少なかった。その後の二人。ラヒモフは再起二連勝後、二連敗で引退。金は次の試合でレイムンド・ベルトランに判定負けで北米ライト級王座獲得ならず。結局、メジャー団体の世界王者にはなれなかった。)


オマール・フィゲロア 8R 引分 アルツロ・キンテロ

(ライト級戦、2010年11月)

金智勲(Ji Hoon Kim)&オマール・フィゲロア(Omar Figueroa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィゲロア:左ジャブ、右ストレート、フック   

キンテロ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:フィゲロア(20歳)はテキサス州ウェスラコ出身。これまで10連勝(7KO)。王座戦の経験はまだ無い。キンテロ(26歳)はメキシカン。ラスベガスを主戦場に15勝(9KO)4敗。デビューから連勝だったが、KOで初黒星。その後も敗北を喫し、2006年に引退。これがカムバック戦となる。テキサス州イダルゴでの一戦。似たところがある二人。共にシャープで速いジャブを細かく連打。接近戦ではストレート、フック、ボディ打ち。動きが速く、手数も多い。しかしながら、次第に違いが。手数で勝負のフィゲロア。キンテロはパワーを込めた右ストレート、左ボディ打ち(迫力)。4R、フィゲロアの右アッパー炸裂。手数でややフィゲロアか、といった展開で最終8R。フィゲロアがサウスポーにスイッチして軽いボクシング。8R終了。判定はドロー(ダウンシーンは無し)。映像ではフィゲロアが手数で勝ったように見えたが、手数が多い分、一発一発のパンチは軽かった。個人的にはキンテロのパワフルなボディ打ちが良かったように思えた。その後の二人は大きな差。キンテロはこの後、またブランク。カムバックして三連勝。記録はここまで(またカムバックするかもしれない)。フィゲロアは連勝で、2013年にWBC世界ライト級暫定王座獲得。正規王者に昇格して二度の防衛に成功したが、ここまで。王座を剥奪され、さらに飲酒運転で逮捕される不祥事。大きなチャンスで体重超過の失態など残念なキャリアとなった。)


ルイス・ラモス・ジュニア 8R 判定 ホセ・エルナンデス

(ライト級戦、2011年3月)

金智勲(Ji Hoon Kim)&オマール・フィゲロア(Omar Figueroa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ラモス:右ジャブ、左ストレート、フック   

エルナンデス:左ジャブ、右ストレート、フック、右アッパー   

(感想:ラモス(22歳)はカリフォルニア州オレンジ出身のサウスポー。これまで17連勝(8KO)。タイトル戦の経験はまだ無い。エルナンデス(24歳)はテキサス州フォートワースの選手で10勝(4KO)4敗1分。WBCのユース王座(スーパーフェザー級)に挑戦したことがあるが、判定負け。再度、同王座を狙い、TKO勝利。しかしその後、三連敗。直前の試合は引き分け。勢いのある状況ではない。カリフォルニア州コスタメサでの一戦。足でリズムを取るエルナンデス。ジャブ、右ストレート。接近してフック、右アッパー。ラモスは典型的なサウスポーで右ジャブ、左ストレート。接近戦。互いに譲らず。4R、右フックでエルナンデスのマウスピースが落下。6R、エルナンデスの右ストレートがヒット。全体的にエルナンデスが右ボディからの右アッパーなどで攻めの姿勢。ラモスはディフェンス、当てる巧さで応戦。8R終了。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。ラモスがテクニックで勝利。納得いかない表情のエルナンデス。手数、アッパーで勝ったように映像では見えた。リングサイドのジャッジには少しラモスが上に見えたのだろう。その後の二人。エルナンデスは意外にも勝ったり負けたり。決定力に不足していたためと思われる。ラモスはレイムンド・ベルトランに勝利してNABA王座(ライト級)獲得するなど順調だったが、二連敗で事実上、キャリアを終えた。)


①「Super Featherweight 

Ji Hoon Kim vs. Koba Gogoladze」

②「Lightweight 

Ji Hoon Kim vs. Alisher Rakhimov」

③「Lightweight 

Omar Figueroa vs. Arturo Quintero」

④「Lightweight 

Luis Ramos Jr vs. Jose Hernandez」

 

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